『学習の友』2023年7月号が完成しております。
今回の特集タイトルは「核兵器のない世界へ、労働者の力発揮を」です。
G7サミットを経て、アメリカ中心の世界秩序の維持、核兵器固執の動きが強まっています。
日本政府はそこに追随しています。
しかし同時に、21世紀に入っての世界の基本的流れは核廃絶の方向に歩んでいることもたしかかです。逆流とのせめぎ合いのなかで、いまこそ被爆者と深く連帯し、反核運動を発展させることがもとめられています。
本号では、ロシアのウクライナ侵略後の情勢と切り結びつつ、時代の転換点における反核運動の役割を、歴史的視野から掘り下げています。
「核の傘」論批判も重視しました。
そして被爆者との連帯の意味をあらためて深く探求している点にもご注目を。
「労働運動と反核運動」は本号の特質です。
産別・地域からの、貴重なリポートを掲載。
そのユニークな平和運動実践を素材に、労働組合の役割をぜひ議論してください。
本号ではさらにインターナショナルな視野からも、労働組合の可能性が論じられています。
私たちすべてが、核時代の〈当事者〉。
働く者が、これまでにもまして原水禁世界大会に参加・結集し、大会を成功させようではありませんか。
それをとおして核廃絶へのさらなる一歩をふみだしましょう。
以下、編集後記です。
**********
【編集後記】
ウクライナ戦争から1年以上経過し、被爆国日本が核固執勢力に追随するなかで、いまこそ日本のなかに強力な反核運動をつくることがもとめられています。
本号では、原水協・高草木さんに長期的な歴史的視野から、日本の反核運動の役割を論じていただきました。
荻野論文は日米核軍事同盟体制の本質とその打破の展望を記しています。
児玉さんの語りには、被爆者の思いとメッセージが凝縮されています。
斎藤さんへのインタビューとあわせて、「被爆者との連帯」の意味を深く探求する契機となるでしょう。
今回もう一つ力を入れたのは、反核運動における労働組合の役割です。
児玉さんインタビューのなかに、被爆者の証言を支援した教職員組合活動家への言及があります。
含蓄のある発言です。
本号では、労働組合による、実に多様な反核運動がリポートされています。
非核神戸方式を支えた労働運動にもご注目を。
対米従属を打破する地域からの労働運動は貴重です。
世界的視野から労働組合の役割を論じた布施、荻野両論文と併せて学習してください。
澤田さんには、原爆に向き合う戦後文学を紹介いただきました。
本誌が反核特集で文化の視点を組み入れることができたことを嬉しく思っています。
本誌をぜひ活用していただき、原水禁大会を労働者・市民の手で成功させ、核なき世界へ、大きな一歩をふみだしましょう。〈E〉
**********
ご注文・お問い合わせ・学習相談は下記まで。
tomo@gakusyu.gr.jp
**********
祝! 開校55周年!
2023年度・勤労者通信大学受講生募集中!
4月に開校していますが、もうしばらく募集をつづけます。
2023年度の宣伝物(版下)はこちら。
受講申込・各種お問い合わせ・学習相談は下記まで。
kin@gakusyu.gr.jp
**********
『学習の友』別冊「ジェンダー平等と労働者─職場や地域でどう取り組むか」絶賛発売中!
ご注文・お問い合わせ・学習相談は下記まで。
tomo@gakusyu.gr.jp