労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

自己責任論に反撃する

 昨日の『しんぶん赤旗』読書欄「本と話題」(8面)に、「自己責任に反撃する」という一文が掲載されました。
 執筆したのは、労教協任理事でもある長久啓太さん(岡山県労働者学習協会事務局長)です。

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 このなかで、学習の友社刊行の吉崎祥司著『「自己責任論」をのりこえる―連帯と「社会的責任」の哲学』もとりあげられています。
 少し長くなりますが、該当部分を引用します。
 引用にあたり、センテンスごとに改行、パラグラフごとに1行アキ、一部の漢字をひらがなで表記しました。

***以下、引用

 吉崎祥司著『「自己責任論」をのりこえる』(学習の友社、1600円)は、自己責任論を、明白な政治的意図をもった「政策言語」(イデオロギー)ととらえ、その内容を歴史的・経済的・政治的背景のなかで解明、批判します。
 同時に、日本では国家責任を明確にする社会権への社会的合意の未熟さがあり、基本的人権、とくにその基礎にある人間の尊厳について、いまこそ運動の正面にかかげるべき課題であるとのべています。

***以上、引用

 この一文でとりあげられているのは、本書をふくむ4冊です。
 他の3冊は、宇都宮健児著『自己責任論の嘘』(ベスト新書)、湯川カナ著『「他力資本主義」宣言』(徳間書店)、田中優子・法政大学社会学部「社会を変えるための実践論」講座編『そろそろ「社会運動」の話をしよう』(証書店)です。
 紹介文の限りですが、いずれの著作も興味深く、社会の底辺には自己責任論という「病魔」を克服する糸口をつかむうえで示唆に富んだ本であるように感じました。

 吉崎祥司著『「自己責任論」をのりこえる』もぜひ多くの方に読んでもらいたいと思います。
 ご注文は学習の友社まで。