労働者教育協会は7~8日、第54回総会を東京都内で開催しました。
本総会は、安倍内閣の異常で危険きわまる暴走によって、「海外で戦争する国」づくりと「世界で企業が一番活動しやすい国」づくりが一体となってすすめられ、それにたいする労働者・国民の反撃が大きなうねりになりつつあるときにひらかれました。
創立62周年を迎えるなか、前総会以降の活動を振り返り、成果と教訓を明らかにするとともに、当面する情勢とイデオロギー闘争の課題を検討し、今年度の活動方針を確定しました。
山田敬男会長は開会にあたって、5月15日に発表された集団的自衛権の行使にかんする政府解釈の変更を提起した安保法制懇報告書の危険性を指摘し、これに対抗する大闘争に寄与する学習教育運動の前進をつくりだそうと訴えました。
須藤秀幸事務局長による方針案の提起では、学習の軸を「人間らしく活きるために、政治の支配・職場の支配とたたかう力をはぐくむ」とし、この学習が「生きる」ように、労教協の持ち味である理論家・労組活動家・教育活動家の3者構成を活かした教材づくり、さらにこの力を土台に、全国の学習教育運動の発展、労働者・労働組合活動のたたかいに寄与することが強調され、具体的には、「『学習の友』の読者と『学ぶ集団』を増やす月間、全国学習交流集会in千葉(千葉集会。10月11~13日)を成功させよう」と呼びかけました。
2日間にわたる討論では、各地のとりくみ報告、労働法制改悪に反対する運動、昨年の憲法コースにつづく勤労者通信大学の前進、『学習の友』の拡大、千葉集会の成功など、困難を乗り越えて運動を前進させようという決意に満ちた発言が相次ぎました。
千葉県学習協の野口宏会長から、千葉集会の成功にむけた決意が語られるとともに、全国の協力が呼びかけられました。
総会で選出された新役員は以下のとおり。
会長=山田敬男(再) 副会長=小田川義和(再) 杉井静子(新) 久田隆章(再) 牧野広義(再) 事務局長=須藤秀幸(再) 事務局次長=大石達哉(再) 狩野清(再)