今回の特集タイトルは「東アジアの平和・共同へ――対米従属を超えて」です。
同時刊行の別冊号「大軍拡NO! 平和の準備を」(下記参照)と対をなす内容でもあります。
軍拡に抗し、対米従属を乗り越えるために、東アジアの平和的共同をつくりだすことがもとめられています。
巻頭インタビューでは、自然エネルギー転換を媒介とした東アジアでの市民的共同の展望が語られます。
その営みが、平和の共同体の基盤を培います。
連帯のためにも歴史認識が土台。
今年は関東大震災100年。
日本帝国主義の朝鮮民衆への暴力の実相、その加害責任を学ぶことが大切です。
民衆の痛苦から遊離した戦争イメージの流布。
だからこそ戦争体験の深い継承が必要です。
沖縄現代史研究者の発言、歴史学者による『ペリリュー』批評は必読。
自衛隊批判、軍拡批判を封じ込める「暴力の文化」。
私たちの日常生活にまで浸透しています。
その文化支配のメカニズムを分析。
軍隊の過酷な暴力性の告発として、韓国ドラマ『D.P.』批評も貴重です。
青年にどう働きかけるのか。
自由の森学園の教育実践にご注目を。
教師たちの現場からの深い日韓連帯が示唆的。
日常生活のなかから非暴力の思想・行動を。
そして東アジア民衆との連帯へ!
以下、編集後記です。
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【編集後記】
軍拡の流れに抗し、東アジアの共同をめざす特集を組みました。
巻頭に、佐々木寛(新潟市民連合)インタビュー。新自由主義と軍事大国化をのりこえ、自然エネルギー転換を媒介とした東アジアの共同への提起は示唆的です。
関東大震災100年、日本帝国主義の加害責任をえぐる加藤論文は、東アジアの共同のために歴史認識が重要であることをあらためて教えてくれます。
佐々木啓さんの漫画『ペリリュー』批評にもご注目を。
秋山インタビューは、沖縄戦体験の今日的継承の大切さを、深刻化する貧困への視点とともに示してくれます。
中西インタビューでは、軍拡を下支えする「暴力の文化」の社会的浸透の背景が語られます。
北島論文(宗教者平和協議会)は、韓国民衆の非暴力思想と運動をとおして、その暴力の文化を乗り越える方向を示唆しています。
青年にどう働きかけるのか。
自由の森学園の「韓国講座」実践に光をあてました。
青年教師たちの創意あふれる実践と、教育現場における日韓連帯の営みに共感。
過去の侵略戦争の加害責任を直視し、戦争の被害体験をうけとめ、アジア民衆との国際連帯へ一歩ふみだす8月にしたいものです。
※連載講座「憲法・くらし・安保 総学習 パート2③」の目次掲載のタイトルがまちがえておりました。正しくは、「日本国憲法の立憲主義と民主主義─最近の改憲論議にふれて」です。読者諸氏および筆者にお詫び申し上げます。
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