●役員のまじめ姿勢に依拠して、勤通大受講で
組合の歴史を受け継ぐ役員形成を
やはり第一の目的は後継者育成です。青年部役員はもちろん、本部役員も支部などの役員経験がないまま引き受ける人がほとんどです。結成70周年を迎えた豊橋市職労ですが、運動の歴史や伝統をどう引き継いでいくかが待ったなしの課題となっています。その時の第一歩となるのが勤通大で学ぶ内容だと思います。
ただ、実際、受講を組織しようとなると困難も少なくありません。勤通大は独習が基本となっていますが、「受講者任せでは修了できない」というのがこれまで取り組んできた中での豊橋市職労の認識です。
いま自治体職場は本当に忙しくなっています。ここ20年ぐらい進められてきた合理化・人員削減で、自治体職場の過密労働ぶりは限界にきています。業務時間外はなるべく体を休めないと働き続けられない状況の中で、組合活動や勤通大に時間を割いてもらうのは並大抵のことではありません。また学習の重要性は理解しながらも、毎週のようにある宣伝、集会、学習会などに追われて、ついつい勤通大じゃなくてもいいじゃないか、という気持ちも生まれがちでした。
・休日の一日を朝から夕方まで使い集中的に学習とテストに取り組む
愛知学習協の援助も受けながら、どうしたら取り組めるのか、青年部と一緒に知恵を絞って考えました。結果、割り切って休日の一日を朝から夕方まで使い集中的に学習とテストに取り組むことになりました。具体的には土曜日の朝10時に受講生みんなが集まり午前に1講義(2時間)、昼食を挟んで午後2講義(2時間×2)行います。講義の終わりにはテストの解答時間も設けます。講師は愛知学習協の講師団に依頼します。丸一日学習するわけですから、当然みんなくたくたになります。ただ、修了後には交流会(居酒屋)を設定しているのでなんとか頑張れます。今年は本部役員が1月24日、青年部役員が2月18日に予定しています。
参加者の反応はおおむね好評です。実際、講義を受けるまでは、「仕方ないなあ」という気持ちも無くは無いようですが、終わってみると「受講して良かった」という感想がほとんどです。これは講師の方々の力量によるところが大きいと思います。今まで知らなかった事を新たに知ることに喜びを感じているようです。
豊橋市職労では。こうした経験は無くても、「まじめで誠実な役員さんの姿勢」に依拠して、今後も「学習を力」にして運動に取り組んでいきたいと思います。
※勤通大2017年推進ニュース№5より
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