●自分たちの仕事や職場、くらしの問題に
引き寄せながら、学習を進めていきたい
今から70年前、私たち自治体労働者は、天皇政府の官吏として、住民を抑圧し、侵略戦争に駆り立てる仕事をしました。その反省に立って、立憲主義にもとづく日本国憲法がつくられ、私たち自治体労働者は、憲法を守り・尊重し、住民全体の奉仕者として仕事をする憲法の担い手となりました。
しかし、安倍政権による戦争法の強行や具体化が進められるとともに、この間の自治体リストラや人員・予算の削減、評価制度の導入などで、住民ニーズに応えられないという状況も広がっています。また、維新政治による職員基本条例、政治活動制限条例や労使関係条例などによって、じわじわとものが言えない状況が広がり、私たちが権力者の手先へと引きずり戻されつつあるという実態もあります。
今こそ、日本国憲法の立場に立って、職場から仕事を見直すとともに、その仕事の意義や必要性を住民に伝えるという役割が求められています。
府職労は、過去3年間、「府職労講座」を開催し、月に1回集まって集団学習に取り組んできました。今年も引き続き、「府職労講座」を取り組むにあたり、憲法をいかし守るとりくみを職場から広げ、実践するために、30名以上を目標に、勤労者通信大学の憲法コースの集団受講に取り組むことにしました。
各支部・職場から受講者を募集した結果、全体で33名(うちチューター2名)の参加があり、今年度採用された新規採用職員を含む青年、若手組合員からベテラン組合員まで多様な受講者となりました。
学習会は、毎月1回開催していますが、仕事や家庭の事情もある中で、よりみんなが参加しやすいように、土曜日の午後と平日の夜間の2回にわけて同じ内容の学習会を実施しています。それぞれ15名程度が参加しています。
最初はチューターの進行で「はじめに」の部分を学習し、2回目以降は受講者が1節ずつ分担して、報告し、みんなで討議する形式で学習しています。毎回、参加者には「質問・感想文用紙」を書いてもらい、その内容を全体に返していくために「受講者だより」を作成する予定にしています。
憲法コースの学習は、あらためて憲法のすばらしさに触れることができるとともに、私たちの仕事にも結びつく部分もたくさんあります。自分たちの仕事や職場、くらしの問題に引き寄せながら、学習を進めていきたいと思います。
また、受講者以外にも参加を呼びかけるとともに、受講者が中心となって職場学習会を開催するなど、より大きく広げる取り組みも進めたいと思います。
※勤通大2017年推進ニュース№4より。
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