「政党からの独立」と「政治的中立」についての質問
基礎コース受講生からの質問と回答を掲載します。
昔からよくだされるテーマです。
テキストに書かれていることと同時に、個々人が具体的に考える必要がある問題です。
以下、紹介します。
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A:
この点を深めるためのポイントは2つあります。
1つは、「労働組合は政治活動をする組織ではない」という点です。
テキストでは、労働組合の任務の1つとして、政治闘争を位置づけています。
「労働者・国民本位の政治がなければ生活と権利を根本的にまもることはでき」ないのです。
とくに日本の現実は、「大企業中心・日米軍事同盟中心の政治が横行し、労働者・国民の生活はふみにじられています」から、労働組合が政治闘争に積極的にとりくむことがきわめて重要になっています。
さらに、たとえば、電気工事をおこなうような場合でもさまざまな法律とかかわっています。
仕事をするにあたっては、労働基準法をまもることも重要ですが、法律を改善したり、必要なら新たな法律をつくる。こうしたことも立派な政治活動です。
もう1つは、(特定)政党を支持しないことが政治的中立だとされていることです。
この点については、テキストで「政党との関係」や「政治的中立」について記述しておりますので、くわしくはそちらをお読みください。
要求や政策ごとの政党との共闘はありうるし、実際にとりくまれていることでもあり、また必要なことでもあります。
ただし、特定政党の支持を機関決定したり、カンパを矯正したり、選挙のさいに特定候補の支持を義務づけたりすることは、「政党からの独立」の原則から逸脱しています。
上記をふくめたテキストの該当箇所をよく読んで、「政党からの独立」と「政治的中立」のちがい、労働組合と政党との関係についての基本的原則、労働組合がとりくむ政治闘争の重要性について深めるようにしてください。
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くわしくは、ぜひ基礎コースを学習して深めてください。
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