『学習の友』2023年6月号は、昨日から書店に配本されています。
まずは表紙と目次を紹介します。
今月号の特集タイトルは「非正規4割時代、労働者のための社会保障」です。
いま岸田政権は支持率回復をはかるために必死に「異次元の子育て政策」をうちだしています。また4月の統一地方選挙で、日本維新の会が前進しましたが、彼らもやはり子育て支援をアピールしました。
こうした動きに、「いいことやってんじゃん」と思っているみなさん。本特集をぜひお読みください。
高齢者をいじめるダシに「現役世代」を使うな!
本誌では、世代間分断をはかりながら新自由主義をさらに推し進めようとする動きの本質を明らかにします。
いまもとめられているのは、非正規4割時代の、勤労者の立場に立った「現役世代の社会保障拡充」の方向です。本号はそこに切り込み、時給1500円+社会保障、教育費無償化、住宅政策……労働者のための社会保障拡充の道を積極的に提起します。
それはこれまで以上に高齢者を大事にする社会保障でもあります。
社会保障を語るさいに、それを支えるエッセンシャルワーカーの処遇改善が欠かせません。
本号では保育士と医療労働者のたたかいに光をあてました。そして、労働組合が地域で社会保障運動の担い手になることを提起しています。
社会保障を考えるうえでも基礎理論が大切。
新自由主義とは何か、どこまで来ているのか。
そもそも社会保障の基本原理とは何か。
ケア労働をどうみるか。
本誌には、現場の運動を支える学習論文が掲載されています。
本誌を使って、弱肉強食社会をうち破り、労働者階級のための社会保障をつくる一歩に!
以下、編集後記です。
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【編集後記】
地方選で、維新が前進。
現役世代の社会保障が、高齢者のための医療・社会保障切り捨ての方便に使われる危うさ。
かたちを変えた新自由主義の本質を見破る必要があります。
本号の諸論文はそのための示唆となるでしょう。
こんな時期だからこそ、現役労働者のための社会保障の基本方向を骨太に語ることがもとめられます。
本号もその試みの一つ。
唐鎌論文は岸田政権の子育て支援政策の皮相さを明らかにし、あるべき現役世代の社会保障の方向を打ちだしています。
具体的に何をなすべきか。
生協労連・柳さんが「最賃1500円+社会保障」で人間らしい生活を、と提起。
この視点はとても重要です。
本誌では失業手当、教育費完全無償化、児童手当、住宅政策の拡充など大事な論点が掘り下げられています。
さらに、こうした政策を支える財政原則を、二宮さんが力強く語ります。
「『友』ならでは」ですが、社会保障の運動的担い手を重視。
この間、注目されている全医労の統一ストライキを、地域の現場から取材。
「子どもたちにもう一人の保育士を」の貴重な実践リポートと併せて、ご検討ください。
統一地方選は厳しい結果でした。
しかし私たちの真価が問われるのは、これから。
本誌を活用し議論の輪をひろげ、ともに活動する仲間を地道に増やしていきましょう! (E)
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祝! 開校55周年!
2023年度・勤労者通信大学受講生募集中!
4月に開校していますが、もうしばらく募集をつづけます。
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