労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

第2回理事会

 11月13日(日)、第2回理事会を開催しました。

 本理事会は、6月の第62回総会以降の運動を中間的に検討し、次期総会にむけたとりくみの重点を再確認することを目的に開催しました。

 本理事会で深めるべき課題は以下のとおりです。

 第1に、参議院選後の激的な情勢の展開をふまえ、総会で確認した運動の基調である「憲法・くらし・安保」総学習運動をどう推進していくかの検討です。7月の参院選改憲派が国会発議に必要な3分の2の議席を確保し、これまでにない改憲の危機が生まれています。ところが、その後の情勢は私たちの予測を超えて、はるかに急激に動いています。安倍銃殺事件と「国葬」の強行、統一協会自民党の癒着問題などによって岸田内閣の支持率が下落し、情勢が大きく変化しました。しかし、事態の沈静化を待って、岸田内閣は軍拡を先行させつつ、改憲に向けて本格的に動き出すことは確実です。その意味で、これから本格的な憲法闘争が始まります。これに私たちは「憲法
くらし・安保」の総学習運動で対応します。2~3年の長期のたたかいが予想されますが、この運動をどのように準備し、どのように発展させるかを本格的に検討しなければなりません。

 第2に、創立70年を迎え、2020年代の学習教育運動の展望を切り開くために、新「提言」、「70年」をまとめましたが、これをたたき台に、これからの学習教育運動のあり方の議論を本格的に推進することの確認です。総学習運動と結びつけて、学習教育運動の組織的力量を強化することが求められています。そのためにも、これからの学習教育運動を推進するための運動論の議論が重要です。学習教育運動の前進をめざして、新「提言」、「70 年」を有効に使い、2020年代の学習教育運動のあり方を大いに議論したいものです。

 第3に、『学習の友』活用・拡大月間をやり遂げる意思統一をおこない、2023年度の勤労者通信大学の方針を確定することです。『学習の友』は学習教育運動の土台です。『学習の友』の拡大・活用がなければ学習教育運動の前進はあり得ません。その意味で、それぞれの地域や職場の状況に見合う多様な活用・拡大月間を運動化したいものです。また、勤通大運動の発展がなければ、活動家育成という私たちの任務をやり遂げることはできません。勤通大運動の現状は、この間のコロナ禍という厳しさのなかで、たいへんな困難を抱えています。今年度の経験を総括して教訓化し、2023年度の勤通大運動の成功をめざしたいものです。

 いよいよ憲法問題という歴史的なたたかいが始まります。私たちの学習教育運動の存在意義が問われることになります。創立70年を迎えた本理事会での議論を契機に、職場、地域からこの歴史的たたかいにどのように寄与するかの具体化をすすめていきましょう。

 

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