6月12日に開催した第61回総会で、以下のアピールを採択しました。
総会アピール
総選挙勝利による政権交代と連合政権の実現をめざし、
その担い手づくりに寄与する運動に全力を尽くそう!
菅内閣によって3度目の緊急事態宣言が発令されましたが、感染拡大を抑え込むことができませんでした。それどころか、感染力が強いといわれる変異株の流行もひろがり、菅内閣の感染対策は行き詰まっています。菅内閣は、コロナ禍のもとで、国民のいのちと健康よりも、東京五輪・パラリンピックの開催を優先し、しゃにむに強行しようとしています。彼らは、ワクチン接種を急ぎ、五輪フィーバーを起こして総選挙勝利につなげたいと必死になっています。この菅内閣の強硬路線に国民の不安と批判が強まり、五輪中止を望む声が増大しています。国民のなかで、コロナから自分たちのいのちと健康をまもるには、政治を変えなければという機運が高まっています。
新型コロナウイルスの猛威のなかで、「貧困と格差」の「二極分化」がすすみ、雇用と医療・社会保障のシステムの脆弱化の進行による弊害が生じています。また、自分に都合の悪いことにかんして、いっさいの説明や対話を拒否する菅内閣の民主主義否定の危険な体質にたいする国民の不安が強まっています。こうしたことから、今年後半におこなわれる総選挙で、菅内閣の退陣と政権交代を実現することが歴史的な国民的課題になっています。
たたかいに勝利する道は、「市民と野党の共闘」をいっそう発展させ、政権交代と野党連合政権実現の「合意」を勝ちとることです。4月に実施された3つの国政選挙(北海道・長野・広島)では、安保法制廃止・立憲主義回復を中心とする政策協定が結ばれ、市民と野党は幅ひろい勢力を結集してたたかい、あらためて「共闘」の威力が示されました。この流れを太く、大きくし、政権交代によって政治を根本から変えようという世論と運動をつくるため、学習教育運動として積極的に寄与していくことがもとめられています。また、こうしたとりくみをつうじて、学習教育運動の中心的任務である、科学的社会主義の基礎理論を普及し、階級的自覚をもった魅力的な活動家集団の再構築につなげていくことも重要です。
労働者教育協会は、1952年10月13日に創立され、2022年に創立70周年を迎えます。創立以来、労働運動の発展と政治の根本的変革をめざして努力してきました。戦後はじめてともいえる政権交代と野党連合政権樹立の可能性もつ今度の総選挙の勝利に積極的に貢献していかなければなりません。そのためにも、市民と野党の共闘にもとづく“私たちの政府”を支える担い手を育てることがもとめられています。こうした運動の前進に寄与するために、以下の課題に積極的にとりくみましょう。
*『学習の友』2021年7月号特集やこの間の選挙関連記事などを活用しながら、情勢論議を深め、魅力的な政権構想づくりの議論にも積極的に参加しましょう。
*“私たちの政府”を底辺から支える活動家を育てるために、テキストを大幅改訂した労働組合コースを中心に、勤労者通信大学の運動を成功させましょう。そのためにも、全労連議長・労教協会長の「共同アピール」を大いに活用しましょう。
*勤労者通信大学の基礎理論コースや入門コースをはじめとして、学習教育運動の中心的任務である、科学的社会主義の基礎理論を普及し、階級的自覚をもった魅力的な活動家集団の再構築に寄与するために、全力を尽くしましょう。
2021年6月12日 労働者教育協会第61回総会
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