「長時間労働の是正」「同一労働同一賃金」「賃上げ」
など労働者にとって聴こえのよい言葉が並ぶ、安倍政権の「働き方改革」は、労働者にとって、よい結果をもたらすものでしょうか? 労働者の雇用・労働条件は、「少なくとも、今よりはまし」になるでしょうか?

本書は、安倍政権「最大のチャレンジ」と位置づけられた「働き方改革」の本質を明らかにし、真に労働者本位の働くルール実現のための課題を提起します。
労働法制中央連絡会・自由法曹団・全労連編『安倍「雇用改革」を切る!─憲法をいかし、働くルールの確立を』(学習の友社、2013年)の後継本として、反撃の緊急性を考慮して分担執筆による緊急刊行!
第1章 雇用破壊の新たなステージ(井上久)
第2章 安倍「働き方改革」総チェック ―「今よりまし」か、「まやかし」か(伊藤 圭一)
第3章 労働時間 安倍政権による労働時間政策の問題点
―長時間労働の根絶に向けて今必要なこと(今村幸次郎)
第4章 雇用の流動化 「解雇の自由化」と人材ビジネスの規制緩和(寺間誠治・河村直樹)
第5章 賃金 人間らしく働くのにふさわしい公正・適正な賃金制度の確立のために(中村和雄)
本体1000円+税