一昨日から『しんぶん赤旗』で、「イラク戦争10年」というルポの連載がはじまりました。
この連載では、アメリカのイラク攻撃はテロ報復どころか、かえってテロの脅威が世界に拡散したこと、またイラク国内の宗派対立が激化したことが、現地の具体的事実にもとづいてレポートされていて、とても興味深いです。
この連載では、アメリカのイラク攻撃はテロ報復どころか、かえってテロの脅威が世界に拡散したこと、またイラク国内の宗派対立が激化したことが、現地の具体的事実にもとづいてレポートされていて、とても興味深いです。
しかしこのことは、北朝鮮が韓国との休戦協定白紙化を宣言したいま、あらためて、「武力攻撃を受けたら、本当に武力で反撃してはいけないのか?」という疑問や不安が、私たちの直面した課題として突きつけられています。
この問題にかかわって、そもそも本当に北朝鮮が韓国を武力攻撃するのか、ということ自体も議論になるところです。
そのことはそのことで、事態を冷静に見極めるべきでしょう。
ただ、労働者・国民の立場からすると、「武力攻撃を受けたら、本当に武力で反撃してはいけないのか?」という疑問や不安は、けっして看過できない問題です。
労教協の立場は、もちろん、日本国憲法の徹底した平和主義にのっとって、非軍事的・平和的な解決に努力を注ぐということですが、事態が事態だけに、より具体的に考えてみることも必要かと思っています。
かといって、このことを組織的に議論したわけではありませんから、労教協の公式見解のようなかたちで発言するわけにはいきません。