勤通大憲法コース1000名の学習をスタートに、
急速に作りあげましょう
2017年6月16日
労働者教育協会常任理事会
労働組合・諸団体活動家の皆さん、協会会員・学習教育活動家の皆さん
安保法制の下でも、「イラクやアフガニスタンのような戦争に、武力行使を目的に自衛隊は参加できない」とされていました。しかし、安倍改憲によって参戦できるようになります。すでに強行された特定秘密保護法、共謀罪、そして戦争法(安全保障法)とあいまって、日本が殺し殺される戦争する国になります。
私たちは巨大な前進を作ってきました
私たちは、安保法制の提起による戦争と平和のせめぎあいの下で、「15年安保」とも呼ばれるたたかいにとりくみ、巨大な前進を作りました。
「保革の対立」を超え、「保守層」をふくむ広範な国民的合意が作られ、市民が後押しする野党の共闘で、統一戦線運動の展望がきりひらかれました。「政治は変えられる」という思いが広がっています。
私たちは学習を力にしてきました
この巨大な前進は、労働者・国民の平和への思い、地力の強さを示すものです。政治を語りにくい職場・地域でも労働組合は、学習を力に粘り強く運動にとりくみました。私たちは、大新聞などによって隠されていた改憲の本質を学び、海外でのアメリカの戦争への加担であること、国のあり方を変えるものであると見抜きました。
また、憲法は政府を縛る命令書・要求書であり、私たちの心強い味方であることや団結権や団体行動権が憲法的権利であることを学び確信にしました。さらに、労働組合・諸団体はなぜ、政治や憲法問題にとりくむのかを議論し続けています。
立憲主義や個人の尊厳といった言葉をみんなで考える共有のツールにしはじめ、安保条約・体制という言葉も使いはじめています。
今、改憲発議をさせない力、発議をされても通さない盤石の力を持つ、労働者・国民過半数の合意づくり、しかも急速な合意づくりが求められています。そのために、学びつつたたかい、たたかいつつ学びましょう――労働者・国民の平和への願いと学習を結びつけましょう。
広範な合意を作るためには、この合意を組織する対話力・オルガナイザー力を持った人づくりが求められます。
格差と貧困で生きることに精いっぱいの仲間、過大な「責任」と長時間労働に苦しむ仲間に、その生活・労働苦が憲法を生かさない政治が作り出したものであり、改憲はこの苦しみを一層強めるものだと伝える人づくりが求められます。
広範な合意とは、「新人」に運動への参加を促すことで、「新人」の疑問―北朝鮮脅威論等など―やためらいをともに語りあう人づくりが求められます。
職場での「政治」の語りにくさを克服するには、職場でどれほど多くの仲間が「政治」を語るかが問われます。
勤通大憲法コース1000名の学習を。9月末まで受け付けを延長します
学習資材はたくさんあります。体系的でそもそも論を大切にしているとはいえ、分厚い憲法コーステキストを働く仲間が学ぶのは大変です。しかし、「実践の中で学ぶからこそ理論水準の高い学びができる」と労教協総会で議論しました。9月末まで受け付けを延長します。全体で2000名の勤通大学習を目標としています。あわせて憲法を特集する『学習の友』夏別冊(8月刊行)の活用を要請いたします。
協会会員・学習教育活動家のみなさんへ 新たに目標を設定し、最大限のとりくみを進めるよう、要請します。