労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

勤通大御茶ノ水サークル

 6月11日、勤通大御茶ノ水サークルの学習会(第4回)を、労働者教育協会会議室でおこないました。
 
 学習した範囲は、労組コースの第4章でした。
 
 4つの節を、4人が担当してレポートをした後、簡単な事実確認をしてから討論をおこないました。
 
 討論では、第3節「税制と社会保障の充実」と第4節「大企業の社会的責任とルールある経済社会」を中心に、議論されました。
 
 第3節にかかわって、レポーターから資料が用意され、補足の説明がされました。
 
  『月刊全労連』2011年1月号に掲載された太田義郎「消費税はどのような税か」の表などにもとづいて、「全国で消費税の還付のために赤字になっている税務署が全国に13ヵ所あり、すべて輸出大企業で、彼らは消費税が上がっても痛みはない」「社会保障目的税ということ自体、大変なまやかしだ」と指摘しました。
 
 消費税は、しくみが大変難しくわかりにくいものですが、消費税に依存する財政のしくみをつくった歴代の政権と、消費税増税固執する現政権に対する批判が噴出しました。
 
 第4節にかかわって、レポーターが「企業の社会的責任を考えるうえで、この節は短いけど重要だ。それは、現在の東電の対応と、歴代の政権がつくってきた癒着構造を考えればいっそうわかりやすくなる」とのべました。
 
 東電の問題をだしたところ、参加者の1人が大変興味深い話題を提供してくれました。「自分の母親は、大昔から東電の株をもっている。今回の株主総会の前に、配当金の通知が来た。こんなに『カネがない、カネがない』と東電がいっているにもかかわらず、株主に配当するのはおかしな話ではないか?」とのこと!!
 
 計画停電や仕事・生活で全員何だかのかたちで不便を強いられているので、東電などにたいする不満がうずまきました。また、東電の社長の役員報酬が7000万円を超えている(超えていた)ということについて、「とんでもない話だ。法的にできるかは別としても、私財をなげうってでも被災者の賠償などにあてるべきだ」との意見もだされました。
 
 癒着の問題などは、基礎コースの内容も重複していましたが、現在の身近な問題と重ねてテキストの内容を深めることができました。
 
 次回の学習会は、8月20日(土)午後3時から労働者教育協会会議室でおこないます。範囲は、勤通大労組コース第5章です。
 
 参加ご希望の方は、事前に勤通大gakusyu@po.jah.ne.jp(担当:吉田)までご連絡ください。  (御茶ノ水サークル運営委員・三島陽一)