「以前とは手応えが違う」/最賃運動に共感集まる
最賃引き上げを求める運動が、人々の注目を集めるようになってきた。
「チラシをこんなに受け取ってもらえるのは初めて」。今年4月に東京・渋谷で行った「ファストフード世界同時アクション」で、全国一般東京東部労組の女性組合員は、反応に驚いたという。
「今年はデザインを工夫したからかな。年齢や性別に関係なくチラシを受けとってもらえるのは珍しい」
「以前とは手応えが全く違う」と話すのは、6月26日の新宿街頭宣伝に参加した生協労連の柳恵美子副委員長だ。「これまでは最低賃金という言葉自体を理解してもらえないことが多かったが、最近は一般の人の反応が変わってきた」という。
生協労連は今年3月に初の「サウンドデモ」を行い、「どこでもだれでも1500円」をスローガンに掲げた。きっかけは、昨年活動を始めた最賃1500円を求める若者グループ「AEQUITAS(エキタス)」のデモだった。
「ずっと最賃引き上げを訴えてきたが、若者のデモのように声を外に向ける意識が足りなかった。要求を全面に出したアピールが必要」と語る。若者から意見を聞き、デモではカラフルなプラカードを作るなど「伝わる訴え」を学んだ。
※連合通信HPより