労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

山田敬男著『社会運動再生への挑戦』を愛媛県学習協副会長の丹下晴喜さんが書評してくれました。

 山田敬男著『社会運動再生への挑戦─歴史的せめイメージ 1ぎあいの時代生きる』の書評が、雑誌『経済』2014年11月号に掲載されました。
 評者は、愛媛大学准教授の丹下晴喜さん(愛媛県学習協副会長)です。

 第1章の憲法問題について丹下さんは、「著者の現代史家としての本領が発揮されている。まさに壊憲戦略の現情勢、それを規定する日米同盟の歴史についての最良の学習素材、闘いの理論的武器となっている」と位置づけています。

 第2章の日本社会の現状と社会運動の課題については、山田さんがいわれる政治的主体と社会的主体の形成という主体形成の二重の課題や、ローカルセンターによる「地域的団結、地域闘争」の強化の問題とくにを重視し、「職場を基礎として労働組合運動の再生に加え、地域のなかで労働組合運動が積極的な役割を果たせるかどうか、このことが労働組合運動が抱えてきた企業別組織の弱点を克服するのに重要なメルクマールとなる」と評価しています。

 第3章に書かれた「さまざまな研究者や労働者との出会い」については、「第2章の主体の形成と呼応した著者個人の成長史」と位置づけ、「それぞれの分野からの社会運動の再生に挑戦できるためにも、研究者・知識人とのネットワークが不可欠なのだろう。ぜひ、現在の運動にも生かしたい」と丹下さん自身の決意をのべて、書評を結んでいます。

 くわしくは、ぜひ書評そのものをお読みください。
 
イメージ 2