労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

電子書籍雑感

 少し前になりますが、8月5日の『朝日』に「本屋さんが消える日」という記事が載りました。
 日曜日恒例の書評欄のなかの「本の舞台裏」というコーナーでの1文です。東京・
 
 同記事によれば、「1日1軒のペースで本屋は消えている」とのこと。
 3月末には東京・ジュンク堂書店新宿店が閉店になっています。
 同店は、弊社も参加する「平和の棚の会」のフェアを請け負ってくれていた店でもあるので、そういう意味でも残念に思います。
 
 前にも書きましたが、電子書籍が急速に成長してきており、本日付の『朝日』によれば、2016年にはその市場規模は2000億円程度に達すると推計されています。
 同記事によれば、電子書籍端末の紙の本のようにページをめくって読める「操作性」が、端末なしでネット上で実現される時代が到来しつつあるとのこと。
 そうなると、「本」と「ネット」の境界が「溶けていく」ことになります。
 
 先月には楽天電子書籍端末の「コボタッチ」を発売して話題になっています。
 「電子書籍の王様」といわれるアマゾンも近々、日本むけの配信サービスをスタートするとも聞いています。
 
 なんせ、端末には1000冊規模の本を登録できるのですから、本を置くスペースを節約できるという点では魅力的です。
 新しいタイプの端末は、紙媒体の本に鉛筆などで線を引くのと同じようなことが可能になっているようです。
 
 電子書籍は1冊あたりの制作コストもぐんと下がるようですから、我が社としても研究する必要があると感じますね。
 
 ただ、手軽に出版できる状況は、たとえ売れなくても、たとえば出版社が作家を育てるために、あえて採算を度外視して出版する、といったような裁量が利かなくなってくるといった事態も想定でき、本当に必要な本、時代を先取りして開拓していくような出版がやりにくくなる、といったこともありえるような気がします。
 
 電子書籍を使ったことない人間が、新聞記事などをもとに感想めいたことを書きましたが、本によっては紙媒体でとっておく必要がないものもあるので、その点もふくめて、活用してみるかなあ?と思う今日このごろです。 〈Y〉