6月2・3日(土・日)、第52回労働者教育協会総会を開催しました。
あいさつする山田会長。
協会はこの10月に60周年を迎えますが、そこにむけて運動の新たな展望をきりひらく第一歩となる大事な総会です。
本総会では、60周年を意識し、「2010年代の大衆的学習教育運動の発展のために」(「提言」〈第3次案〉)と「労働者教育協会の60年」(第1次案。以下、「60年史」)を発表しました。
この「提言」と「60年史」は、「採択」ではなく、常任理事会としての問題意識を示したものだというものとして確認されました。
昨年の総会でも、また「提言」でも確認されているように、2010年代の日本における階級闘争の課題は、東日本の復興と、貧困を打開し、安保をやめて、憲法を活かした平和で安全な日本社会の実現をめざすことにあります。
このことを前提に、協会は、当面する運動の軸として、日米安保を軸とした総学習運動を展開しています。
昨年12月の常任理事会で確認した討議資料「2010年代を展望し、憲法を活かした平和で安全・安心な日本社会の実現に寄与するため、日米安保を軸とする総学習運動を前進させよう」をあらためて配布し、総学習運動の意義についてもあらためて確認し合いました。
討論のなかでも、神奈川の先駆的な経験も紹介されました。
この総学習運動の前進にとっても大きな意味をもつ「新・憲法コース」の来年度開校をめざすことも、あらためて確認されました。
各党から新たな改憲案が競うようにだされるなど、憲法をめぐる情勢が新たな段階に入っています。
現在の情勢に対応し、憲法を活かした日本、安保をなくした日本を展望するために、「憲法と安保に強い活動家」を養成していくことが重要になっています。
「新・憲法コース」は、従来のテキストとサブテキストを一新して1冊に統合し、「憲法と安保に強い活動家」の養成をめざして開校します。
現在の情勢に対応し、憲法を活かした日本、安保をなくした日本を展望するために、「憲法と安保に強い活動家」を養成していくことが重要になっています。
「新・憲法コース」は、従来のテキストとサブテキストを一新して1冊に統合し、「憲法と安保に強い活動家」の養成をめざして開校します。
受講料は10,000円、標準学習期間は6ヵ月、テスト2回、通信を2回発行する予定です。
開校時期をふくめた開校要項はおって発表します。
討論では、さまざまな困難があるなかで、労働学校や『学習の友』、勤通大をはじめとして、職場や地域に「学ぶ集団」をつくろうという各地でのさまざまな努力が報告され、運動をさらに前進させようという一定の意思統一がなされました。
また、今回理事となった自治労連の若手女性Oさん(青年部書記次長。岡山出身)から、勤通大をはじめとして学習することの重要性や楽しさが生き生きと語られ、若手大学院生2人が、青年ユニオンなどの活動支援の経験などが力強く報告されるなど、久しぶりに女性や若手が討論に参加する画期的な総会になりました。
討論の最後に、長年、協会の運動を支えてきた辻岡靖仁さんの勤通大学長の退任あいさつがありました。
学長退任のあいさつをする辻岡さん。
そういった意味でも、感慨深い場となりました。
自治労連のOさんが辻岡さんに花束贈呈。
勤通大学習の良さを語ってくれたOさんからというのもなかなかいいですね。
議案と予算・決算の採択につづき、新役員の選出がおこなわれました。
選出された主な新役員は以下のとおりです。
会長:山田敬男
副会長:寺間誠治、久田隆章(新)、牧野広義(新)
事務局長:須藤秀幸(新)
事務局次長:大石達哉、狩野清
事務局長が交替し、副会長が新たに2人選出されるなど、かなりフレッシュな体制に生まれ変わりました。
事務局長退任のあいさつをする大澤進さん。
思えば3年前の夏、当時の事務局長が病気退職となり、その前の事務局長だったTさんに急遽代行を次の総会まで務めてもらい、その間に東京学習会議の事務局長を長年務めてこられ、当時は東京の事務局次長だった大澤さんに、「新しい人が育つまで、ぜひ協会を支えてほしい」とお願いし、引き受けていただきました。
この3年間、本当にたいへんななか協会を支えてくださった大澤さんに、あらためて感謝します。
大澤さんには、これからも理事として、協会の運動を支えていただくことになります。
新役員を代表して山田会長が登壇しましたが、やはり締めは新事務局長の決意表明です。
決意表明する須藤新事務局長。
この間は『学習の友』の編集長を務めてきました。
新しい事務局体制の議論はこれからですが、『学習の友』編集長も交替になるので、全体もかなり動くことになるでしょう。
新生・労働者教育協会の出発です。
これからも、大衆的学習教育運動をよろしくお願い申し上げます。 (ブログ担当・吉田ふみお)