労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

新刊紹介:晴山一穂著『日本国憲法と公務員―「全体の奉仕者」とは何か』

 

  「官から民へ」の掛け声で、国民生活に必要な公務部門が縮小・民営化され、長年にわたり公務員が減らされてきた。
 その結果がコロナ禍のもとでの保健・医療現場の危機である。
 政権や首長に忠実な人が優遇されるしくみがつくられ、役所には忖度がはびこり、「森友学園問題」などでは正直な公務員が犠牲者となった。
 戦前の「天皇の官吏」から「国民の奉仕者」へと大きく転換したはずの戦後日本の公務員制度。公務員のあり方を問うことは、日本の政治・行政のあり方の根本を問うことでもある。
 公務員の憲法順守義務とは?
 公務員が「全体の奉仕者」とはどういうことか?
 それは劣悪な労働条件でも黙って働けということなのか?
 政治家と公務員のあるべき関係とは?
 本書は日本国憲法に立ち返って公務員のあり方を問い、公務労働者の人権・労働基本権、「全体の奉仕者」としての役割が発揮できる政治や“役所”のあり方を、憲法と法律の論理にもとづき、国民とともに考える。

 

〈もくじ〉
序章 公務員の現状
 そもそも公務員とは/公務員の種類/公務員の数
第1章 日本国憲法と公務員
 1 日本国憲法の構成と主な規定
 2 公務員に対する憲法三原理の適用
 3 公務員の基本的人権の制限とその違憲
第2章 公務員の選定・罷免権
 1 国民主権憲法15 条1項・2項
 2 国民固有の権利としての公務員の選定・罷免権
第3章 全体の奉仕者としての公務員
 1 「全体の奉仕者」の意味するもの
 2 公務員の基本的役割
 3  公務員の憲法擁護義務
第4章 全体の奉仕者性の実現に向けて
 1 制度的裏づけの強化
 2 全体の奉仕者性を身につけるために
 3 政と官のあるべき関係の確立
 4 職務に対する公務員の関与
 5 特権官僚制の改革
あとがき

 

定価1210円(税込)

 

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