労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

青年の動向をどう見るか(総会方針より)

 いつの時代も、青年の動向は社会変革にとって重要な意味をもちます。

 高齢化社会といわれるなか、中高年の独自の役割も重視する必要ももちろんありますが、その場合もやはり次代を担う若い世代の動向とセットで考える必要があります。

 今回も総会方針より該当箇所を紹介します。

 

**********

 

《青年の動向をどう見るか》
 青年を取り巻く環境は、コロナ禍以前からきびしい状況でしたが、ますます過酷さを増しています。学生は高額費が重くのしかかりアルバイトをせざるを得ませんが、シフトが減らされ、生活苦がひろがっています。各地の食糧支援活動に学生が大勢訪れている状況もあります。
 やっと就職できても、奨学金返済の重荷がのしかかっている青年も多くいます。にもかかわらず、労働環境・労働条件は劣悪のままであり、将来不安も大きくなっています。たとえ正規職員であっても、低賃金でゆとりのない青年が多くいるのが実態です。
 いっぽう、気候危機問題や平和の課題、ジェンダー平等への関心は青年層のなかで高い傾向があります。社会にたいして自分も何か役立ちたいと思っている青年は少なくありません。ただ若い世代に深く浸透している自己責任論の考え方の影響もあり、また身近に参加しやすい運動・組織がなければ、実践に踏み出すことは容易ではない環境におかれていることも事実です。青年のまわりに、ともに声をあげてくれるロールモデルとなる大人がたくさん必要です。
 社会認識を育てるうえでの情報収集方法としては、読書や雑誌、新聞を読む若年層は少なく、インターネット、とくにSNSに求める状況は顕著となっています。青年層をめぐる思想闘争では、ネットやSNS への権力・支配層の影響力は大きく、思想支配が戦略的におこなわれています。率直に言って私たちの運動はおおきく立ち遅れている現状があります。真実に出会うきっかけとなる機会をつくるためにも、次の深い学びへの導きのためにも、こうした媒体での発信、情報流通が欠かせなくなっています。

 

**********

 

2022年度・勤労者通信大学受講生募集中! (9月末まで)

“知を力”に、労働組合運動をはじめとする社会運動、市民と野党の共闘を前進させ、9条改憲を許さないたたかいを!

 

◎『しんぶん赤旗』広告をリニューアル!

 

受講申込・資料請求・各種お問い合わせ・学習相談は下記まで。

kin@gakusyu.gr.jp

 

**********

 

『学習の友』別冊「気候危機・感染症・環境破壊を考える」絶賛発売中!

f:id:gakusyu_1:20210708141224j:plain

ファックス:ID:gakusyu_1:20210708141235j:プレーン

ご注文・お問い合わせ・学習相談は下記まで。

tomo@gakusyu.gr.jp