『学習の友』2020年6月号が完成しました。
あらためて、表紙と目次を掲載します。
今月号は2本の特集を組んでいます。
●ジェンダー平等社会をめざして
『学習の友』の読者のなかには、「ジェンダー」という言葉にあまりなじみがない、あるいははじめて聞いた方もいるかもしれません。
# Me Tooや# Ku Tooなど性差別をなくすとりくみがひろがる一方で、あからさまな性暴力、セクハラ、紛れもない強制性交、準強制性交であるにもかかわらず、裁判では原告無罪となる事例もあるなど、バックラッシュ的な動きも強まっています。
このような状況にある現在、ジェンダー平等社会を実現するために、各地のとりくみ、法制度の状況などもふまえ、あらためて基礎から学びことが重要です。巻頭カラーページでは、ジェンダー問題に関心の高い3人の方のメッセージを掲載しました。
本特集が、ジェンダー平等をめざす運動に少しでも寄与できることを期待しています。
なお、この特集は、「連載講座 ジェンダー平等社会をめざして」のスタートに合わせて組んだものでもあります。連載についてもご期待ください。
●安保改定60年から考える
1951年にサンフランシスコ講和条約とともに調印された日米安全保障条約(日米安保条約)は、1960年に全面改定されました。
それから60年。
日本は基地国家を強制され、軍事や政治のみならず経済面でもアメリカに従属させられる状況が継続・強化され、そのもとで日本の軍事大国化が追求されています。
徹底した平和主義や基本的人権の尊重を理念とする日本国憲法のもとで、沖縄をはじめ米軍犯罪は後を絶ちません。
本特集では、安保改定のねらい、それにより日本の政治や経済、社会、さらにはアジアとの関係がどうなったのかについて考えます。
「安保はいらない」という世論と運動の前進に寄与できることを期待します。
●コロナ問題にたちむかう
先月号にひきつづき、今月号も、コロナ問題の記事を掲載しています。
全労連常任幹事の仲野智さんに労働相談をつうじて見えてくることを書いていただいたのをはじめ、連載記事のいくつかが継続してコロナ問題とその影響にかかわる問題を提示してくれています。
コロナ問題は長期化が予想されます。『学習の友』では、夏別冊でコロナ問題の緊急大特集、7月号での特集を予定しているほか、しばらくの間は毎号、なんらかのかたちで記事を掲載していきす。
以下、編集後記です。
【編集後記】
今月号はジェンダー平等と安保改定60年の特集2本立てです。この両者はそれぞれ独自のテーマであると同時に、関連し合ってもいます。
今回は両者の関連にまでは踏み込めませんでしたが、今月号を機にその点もふくめて議論を深めていき、誌面にも反映できればと思っています。
コロナ危機の急展開を受けて、我が事務局でも感染拡大防止のために自宅勤務を導入し、各自なるべく週2回程度の出勤というシフトで業務をすすめています。
今月号については、なんとか無事に発行できそうですが、今後の展開次第では『学習の友』の発行ができなくなることも予想されます。なるべくそのようなことにならないよう、最大限の努力を積み重ねていきたいと思います。
コロナとは長期にわたるたたかいとなりそうです。健康に注意しながら生活しましょう。 〈Y〉
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《1990年代以降、日本の労働組合運動は、構造的に困難な時代に入っているといえます。この困難を打開するために、その方向と課題を深めるためにも、戦後の運動の歴史を学ぶことが重要になっています。本書を通じて、労働組合は何のために必要なのか、その存在意味がどこにあるのかを歴史の中で学び、多くの方が労働組合運動に誇りと自信を持って積極的に参加されることを強く願っています。》(「あとがき」より)
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