21年ぶりに注目を集める『よくわかるパレスチナ問題』

　21年も前に刊行した、浜林正夫・野口宏著『よくわかるパレスチナ問題―暴力に未来はない』が、この１ヵ月ほどの間に50冊ほど売れています。
　世間を見渡しても、啓蒙的な類書が意外と少ないということもあるでしょう。

　本書は、当然のことながら、直近の情勢はカバーできていませんが、中東問題の歴史的根源については丁寧に解説されています。
　情勢の展開は、歴史的根源をしっかり土台にすえないと、本質的な理解は困難です。
　その意味で、この間のイスラエルによるガザ攻撃とジェノサイドの危機に直面するなかにおいて、本書の歴史的な生命力が証明されたことになります。

　おかげさまで、20年以上にわたって眠っていた在庫はほとんどはきだされました。
　現状においては増刷の予定はありませんので、興味のある方はぜひ古本屋で探してみてください。

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