つくられた「男らしさ」「女らしさ」─入門コーステキストより
恒例?の入門コーステキスト拾い読みコーナーです(笑)
入門コースで注目されている部分の1つが、第3章第3節「両性の平等の歴史と現在」です。
たいへんありがたいことです。
ごく一部ですが、紹介します。
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《つくられた「男らしさ」「女らしさ」》
両性の平等を求める国際努力のなかで、日本の現実はどうなっているでしょうか。
日本でも、公式的には、女性差別を露骨にいうことは難しくなっています。
そのうえで、第24条で、家庭生活における個人の尊厳と両性の平等が宣言されたのです。
しかし、日常生活のなかで、この憲法的価値をゆがめる発想や考え方が根強く存在しています。
その象徴が「男らしさ」「女らしさ」の問題です。これは社会的につくられたイメージといえますが、「男らしい」男性とは、決断力に富み、実行力を持ち、仕事に邁進できる強さを備えた男といわれます。
「女らしい」女性とは、素直で優しく美人で、周りや男性をたてながら家庭的であることが求められます。
細かいことに気がつき、母親や姉のように優しく、料理、洗濯、掃除が上手で、何かと世話を焼いてくれる女性です。
この「男らしさ」「女らしさ」は、非人間的な生き方を強要します。男性には「顔で笑って心で泣いて」、いつも肩肘張って「男らしく」振る舞うことが求められます。
女性には、愛嬌を振る舞い、自分の意見を抑えて周りや男性に合わせる生き方です。
人間としてというより、「男」として、「女」として生きることが強要されるのです。
家事、育児にかんしても、結局「女」の仕事とされる状況がありますが、先ほど述べたように、国際社会ではそんなレベルではなく、両性の平等を実現するために、男女で協力しながら、社会的に共同の責任を持つ、というところまで到達しています。
大事なことは、男性であれ女性であれ、人間的に生きるということであり、人間性の豊かさなのではないでしょうか。
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