労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

つくられた「男らしさ」「女らしさ」─入門コーステキストより

 恒例?の入門コーステキスト拾い読みコーナーです(笑)

 入門コースで注目されている部分の1つが、第3章第3節「両性の平等の歴史と現在」です。
 「MeToo運動がひろがるなかで、実にタイムリーだ」などという声をいただいております。
 たいへんありがたいことです。
 ごく一部ですが、紹介します。

**********

《つくられた「男らしさ」「女らしさ」》

 両性の平等を求める国際努力のなかで、日本の現実はどうなっているでしょうか。

 日本でも、公式的には、女性差別を露骨にいうことは難しくなっています。
 憲法では、第13条で個人の尊厳と幸福追求権が定められ、第14条で法の下の平等、性差別の禁止が明確にされています。
 そのうえで、第24条で、家庭生活における個人の尊厳と両性の平等が宣言されたのです。
 しかし、日常生活のなかで、この憲法的価値をゆがめる発想や考え方が根強く存在しています。

 その象徴が「男らしさ」「女らしさ」の問題です。これは社会的につくられたイメージといえますが、「男らしい」男性とは、決断力に富み、実行力を持ち、仕事に邁進できる強さを備えた男といわれます。
 「女らしい」女性とは、素直で優しく美人で、周りや男性をたてながら家庭的であることが求められます。
 細かいことに気がつき、母親や姉のように優しく、料理、洗濯、掃除が上手で、何かと世話を焼いてくれる女性です。

 この「男らしさ」「女らしさ」は、非人間的な生き方を強要します。男性には「顔で笑って心で泣いて」、いつも肩肘張って「男らしく」振る舞うことが求められます。
 女性には、愛嬌を振る舞い、自分の意見を抑えて周りや男性に合わせる生き方です。
 人間としてというより、「男」として、「女」として生きることが強要されるのです。

 家事、育児にかんしても、結局「女」の仕事とされる状況がありますが、先ほど述べたように、国際社会ではそんなレベルではなく、両性の平等を実現するために、男女で協力しながら、社会的に共同の責任を持つ、というところまで到達しています。
 大事なことは、男性であれ女性であれ、人間的に生きるということであり、人間性の豊かさなのではないでしょうか。

**********

 勤労者通信大学2018年度受講生募集中!
 生き方と社会を考える入門コース新設!
 9月末まで受付!
 まだ間に合います!

イメージ 1




 

**********

 全国学習交流集会in長野
 2018年10月6~8日開催!
 勤通大入門コーススクーリング併設!
 詳細は以下をクリック↓

**********
                        

  3000万人署名の前進、安倍9条改憲に立ち向かうために、現場での対話活動、憲法カフェでの教材、話のネタとして活用できます。
 ご注文・お問い合わせは下記まで。

**********
 
 『学習の友』憲法別冊、好評発売中!
 安倍「2020年改憲施行」を阻止するために、ぜひ活用・普及を!
 ご注文・お問い合わせは下記まで。
 
**********

 日本国憲法自民党改憲案、憲案Q&Aの3つを対照表にした、画期的な資料集!
 安倍壊憲暴走とたたかうための基本資料に最適!
 勤通大憲法コース学習の副読本として、ぜひ活用・普及を!
 ご注文・お問い合わせは下記まで。