労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

憲法闘争の前進に貢献してきた憲法コース

 憲法コースは2005年5月の総会で開校を決定し、イメージ 12006年2月に「憲法特別コース」として開講しました。
 この年は前期(2月)・後期(9月)2期制でしたが、合計で7568人が受講しました。
 “1万人の憲法チューター”という目標をかかげて運動にとりくみました。
 目標には届かなかったものの、低迷していた勤通大運動を一気に押し上げるための有利な条件がたくさん重なっていたといまにして思います。

 ①2年前の2004年6月に9条の会が発足されるなど、9.11テロ以降、アフガンやイラク自衛隊が派遣され、日本を「海外で戦争する国」にしようとする動きへの反対運動が急速に高揚したこと。
 ②加えて、前年の2005年10月には自民党改憲案(旧)がだされたこと。
 ③労組コースを休講していたことで組合側が「労組コースの代わり」と受け止めたこと。
 ④いわゆる「2007年問題」の前で、まだ職場に活動家が多く存在していたこと。


 ざっとこんなところでしょうか。

 憲法特別コースが開講した2006年の9月には第1次安倍内閣が発足し、「自分の手で改憲を」と息巻いておりました。
 最初に教育基本法改悪に着手し、これは残念ながら2006年12月にとおされてしまいました。
 しかし、翌年7月の参院選で自公与党が敗北したこともあり、8月に第1次安倍内閣は総辞職。

 憲法特別コースは2007年も、ぐっと減ったとはいえ1076人が受講しています。
 憲法コースの学習運動が明文改憲攻撃を一時的に頓挫させるのに貢献したことはまちがいないと思います。

 この間の動きを略年表にしてみました。
 
2001年9月 9.11テロ事件
2001年10月 アメリカ、テロ対策と称してアフガニスタン攻撃開始(アフガニスタン戦争)
2001年10月 テロ特措法成立
2003年3月 アメリカ、大量破壊兵器問題を口実にイラク攻撃開始(イラク戦争
2003年7月 イラク特措法成立
2004年6月 九条の会発足
2005年10月 自民党改憲案(旧)
2006年2月 憲法特別コース開校
2006年9月 第1次安倍内閣発足
2006年12月 教育基本法改悪
2007年8月 第1次安倍内閣退陣
2012年4月 自民党改憲案(新)
2012年12月 第2次安倍内閣発足
2013年4月 新憲法コース発足
2014年7月 集団的自衛権行使容認の 閣議決定
2014年11月 基地反対派の翁長沖縄県知事誕生
2014年12月 総選挙、沖縄全4選挙区で「オール沖縄」勢力完勝
2015年4月 テキスト大幅改訂
2015年4月 労働法制改悪案国会上程
2015年5月 戦争法案国会上程

 憲法特別コースは2008年には「特別」をとって「憲法コース」となり、名実ともに常設のコースとなりました。
 2012年には全面改訂の準備のために休講しましたが、2011年までに9913人が受講。
 当初かかげた“1万人の憲法チューター”という目標に、6年かかりましたが、ほぼ達成することができました。

 2013年に全面改訂した新憲法コースも合わせると、これまでに12,000人以上が受講。
 このうち約半分が修了して、“憲法チューター”“憲法語り部”として活躍していることと思います。

 これまでも憲法闘争の前進に貢献してきた憲法コースですが、戦後最大ともいうべき憲法の危機をむかえたいま、あらためてヴァージョンアップした憲法コースが力を発揮すべきときを迎えています。

 本ブログをお読みのみなさん!
 ぜひ憲法コースを受講してください!
 そして、この間、紹介している「3つの魅力」もふくめて、憲法コースの魅力を多くの友人・知人のみなさんに知らせてください。
 よろしくお願い申し上げます。

 受講申込・資料請求は下記までお願いします。
 
kin@gakusyu.gr.jp

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