労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

研究会「グローバル資本主義と労働運動の課題」

 何回か告知しましたとおり、本日、「グローバル資本主義と労働運動の課題」についての研究会を開催しました。
 
 増田正人さんの詳細なレジュメにもとづく報告を受けて、活発に討論しました。
 
 増田報告は、①グローバル経済の特徴を理解すること、②経済理論もふくめ、理論分野の大切さ、③他分野との共同、国際的な連帯の大切さ、の3つを柱としていました。
 グローバル化がすすむもとで、そのなかに国民経済がくみこまれるという大きな変質、グローバル経済を支える世界貿易機関WTO)、多国籍企業を中心とした国際的下請け生産体制、といったグローバル資本主義の特徴からはじまって、そのなかで日本がアメリカと東アジア諸国などの新興国に上下を挟まれた状態になっていること、悪循環を形成する日本の経済・社会政策の転換、理論分野におけるイデオロギー闘争の役割、国際社会の改革と国内改革との統合、めざすべき方向性など、具体的な事例もふくめて、グローバル経済の現状と、それに対抗する運動の課題についても積極的な問題提起がなされました。
 
 討論では、そもそもグローバル経済とは何か、中小企業の位置づけと対策、産業政策との関係、などについて活発に意見交換がなされました。
 
 今回の報告と討論をもとに、グローバル経済と運動の課題についての本をつくってはどうかという議論もだされており、実現できれば運動の武器としても大きな意味をもつものになるだろうなと期待に胸がふくらみます。
 今回の研究会をきっかけに、グロバール経済とそれに対抗する運動のあり方や課題などについて、さらに議論が深めていくことが大事だと痛感しました。
 
 
 教育理論委員会主催の研究会は、安保総学習運動と春闘問題の2本柱を中心に、1月以降、随時開催していく準備をすすめています。
 当面、春闘問題研究会の第2回目を1月31日(木)午後に開催する予定になっていますが、詳細はあらためて告知します。〈Y〉