昨日2月29日、国公労連主催の労働組合コース学習援助のための「国公教室」の開校式がおこなわれました。
昼間は大雪で、夜までに止んだものの、寒さと雪道の影響も心配しましたが、無事にひらかれてほっとしています。

参加人数は10人とちょっと寂しかったのですが、各単組から幹部クラス、教宣担当の方々が参加されていたので、開校式であると同時に、今後の募集前進にむけた決起集会的な要素も合わさったのではないかと思います。
冒頭の川村副委員長(協会常任理事)のあいさつも、そうした趣旨が盛り込まれ、「公務員賃下げを許さないためにも、勤通大をひろげよう」と訴えました。
この日の講師は、全労連政策総合局長で協会副会長の寺間誠治さん。

寺間さんはもともと京都国公の出身で、国公労連の中央執行委員を務められたこともあるそうです。
古巣での講義ということもあって、感慨深げに話されていたなという印象をもちました。
寺間さんの講義テーマは、「雇用破壊に立ち向かう~ユニオン運動のルネッサンス」。
いつもながらの詳細なレジュメに圧倒されつつ、ローカルユニオンへの支援など現場に頻繁に足を運んでいる寺間さんならではの具体的かつ重厚なお話で、たいへん刺激を受けました。
冒頭に、「話があちこちと脱線すると思うので、先に結論的なことを3点ばかりのべておきます」と切りだし、途中で眠くなってしまうかもしれないから、その場合は冒頭の3点に立ち返りながら話を聞いてほしいと訴えました。
あちこちで講義や講演の経験を積んでおられる方ならではの配慮で、参考になります。
その結論的なこと3点というのは、以下のとおり。
1.労働組合こそが使用者と対等にわたり合える合法的ツール
2.社会的連帯こそがユニオン運動をつうじて実現している
3.情勢は激変、未来を拓くために個人を尊重した労働運動の再構築へ
それぞれ当たり前のことのようにも聞こえますが、それだけに含蓄もあり、何度も立ち返らないといけない命題ばかりが並んでおります。
フクシマの話からはじまって、原発事故からわずか2週間後に300万円のカンパがフランスCGTからよせられたエピソードにはびっくり。
こういう調子で書き込んでいるとえらく長くなるので、あとは感想的なことをいくつか。
「私たちは日本の多数の労働組合が『連合』の結成に不快感を89年11月21日、もうひとつの労働組合センター全労連を結成するための大会を招集を決定していることを知りました。労働者は自ら欲するどのような組合をも自由に選択する権利があるという意味をILO87号条約を認め、また、あなた方が述べている事態の展開と、日本の少なからぬ数の労働者の権利を守り、促進しようとする全労連の意思に留意して、ILOはあなた方のこの努力の全面的な成功を期待します」。
いやいや、なかなか格調高いですね。
というか、国際的にみると、とくにヨーロッパあたりでは、当たり前の常識といっていい内容なのかもしれませんが、日本の実情からすると、いろいろと考えさえられます。
このこともふくめ、やはり国際的な動向のことが一番勉強になりましたし、感銘も受けました。
フランスでは中学4年生(日本でいえば高校1年生にあたるのでしょうか)の教科書に、労働組合のことがしっかり位置づけられ、一定の記述があるとのこと。
フランス憲法前文にも「人はみな、労働組合活動によって自己の権利および利益を守り、選択した労働組合に加入することができる」と明記されていますが、そこからはじまって、つづく文章は「以下のようにのべています。
「労働組合の第一の機能は、すべての労働者の権利を守り、拡充することです。すなわち雇用、賃金、労働条件、社会的保護、職業上の平等、各人の尊厳の尊重です。一人職場であっても、グループ職場であっても、あなたがいるところにはどこにでも活動家がいて、あなたを受け入れてくれます。たとえばあなたの会社あるいは事業所、労働組合の地域支部、あるいは最寄りの組合事務所といったところに。私たちはそこで、あなたに情報を与え、あなたの話を聞き、助言をし、あなたの意識を高め、ストライキのときはあなたを支援します」。
いやはや、すごいですね。
教科書にここまで書いてあると、さすがにちょっと面食らいますが、想像するに、それだけフランス人のなかに労働組合というものが生活のなかに位置づいているのでしょう。
講義は、寺間さんが冒頭で指摘した3点の最後、「情勢は激変、未来を拓くために個人を尊重した労働運動の再構築へ」にかかわって、憲法第13条の個人の尊重のことが強調して終了しました。
終了後は質疑応答を兼ねて、その場でアルコールと軽食を交えての交流会でした。

交流会では、全員が自己紹介し、プライベートなこともふくめて親交を深め合いました。
なかには、家庭生活の秘密?を暴露してしまう人もでるなど、終始笑いの絶えない交流会でした。
募集活動はまだしばらくつづきます。
当面は4月末までで1500人を突破することをめざして奮闘します。
国公労連でもさらに募集がひろがることを期待したいものです。 (勤通大部長・吉田ふみお)