労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

「福祉国家」についての研究会(全3回)

 教育理論委員会主催の「復興・原発問題連続研究会」の3回目(最終回)を昨日、開催し、16人が参加しました。
 
 テーマは、「原発震災と再生可能(自然)エネルギー・シフト(転換)をめぐって」。
 報告者は環境経済学がご専門の寺西俊一さん(一橋大学)です。

 報告の柱は、以下の5点です。
 ①「3.11東日本大震災&フクシマ原発震災」をどう受け止めるか
 ②欧州にみる「脱原発」への動きとその背景・実情をどうみるか
 ③再生可能(自然)エネルギー・シフトをどう考えるか─ポテンシャルとリアリティ─
 ④「地球温暖化」問題との関係をどう考えるか
 ⑤これからの時代の新しいエネルギー・システムをどうめざすか

 報告内容は多岐にわたっておりましたが、一番の核心である再生可能(自然)エネルギーへの転換の可能性と現実性についても、具体的に資料やデータを示して語られましたので、参加者はかなり興味をひかれておりました。
 また、「再生可能」というのは訳として不適切であり、「更新可能」と訳すのが適切ではないかとか、「自然」というのも化石燃料などがふくまれてしまうため、再生可能エネルギー自然エネルギーというのも厳密にいうと不正確だとの指摘もありました。
 
 教育理論委員会主催の研究会は、来月より「『福祉国家』についての研究会」(全3回)を開催します。
 
 震災のため中断していたものを再開し、2回分を追加しました。

 3回の予定は以下のとおりです(テーマはいずれも仮題)。
 

 第1回  10月27日(木) 14:00~17:00
       「『福祉国家』をめぐる歴史的理論的問題」
       山田敬男(協会会長)

 第2回  11月30日(水) 14:00~17:00
       「福祉国家スウェーデン労働組合
       猿田正機(中京大

 第3回  12月12日(月) 14:00~17:00
       「戦後日本の社会保障運動と今後の展望」
       公文昭夫(年金実務センター)

 会場はいずれも全労連会館3階304・305号室です。

 どなたでも参加できます。
 参加希望の方は労働者教育協会gakusyu@po.jah.ne.jp(担当:大石・吉田)までお知らせください。  (教育理論委員会事務局)