◆命と暮らしをまもることが原点
日本の第1回メーデーは1920年5月2日(5月1日でないのは、この日が日曜日のため)。その2年前の1918年、第1次世界大戦の最中に、「スペイン風邪」と呼ばれた感染症が世界中で流行。日本でも2000万人が感染しました。
同じ1918年、革命が起こったロシアの「社会主義」化を妨害することなどを目的とした干渉戦争(シベリア出兵)に伴う米価高騰にたいし富山の漁村の女性たちをはじめ全国各地でコメの県外移送阻止をもとめた「米騒動」のたたかいなど、「命と暮らしをまもれ」と訴える社会運動が高揚した時代でもありました。
そのような状況のなかで開催された日本の第1回メーデーでの要求は、失業防止、暮らせる最低賃金、8時間労働――。100年を経た現在も、ほぼ同じ要求をかかげた運動がつづけられています。偶然とはいえ、コロナ禍という感染症で悩まされていることとも重なります。
◆今度こそ政治を変えよう
コロナ禍は2年以上が過ぎても収束の気配がありません。その影響はまず非正規労働者やフリーランスを直撃。正規雇用で働く人の不安も増しています。感染症そのものは自然災害でも、感染拡大とその影響を防ぐのは政治の責任です。
こうしたなかで開催される第93回メーデーは、何よりも労働者・国民の命と健康をまもることが最優先となります。メーデーはいよいよ3日後です。メーデーの歴史や意義、要求についての学習も深めつつメーデーの原点にたち返り、22メーデーを成功させ、ともにがんばりましょう。そして、今度こそ、政治を変えよう!
*メーデー学習には、4月号掲載の筒井晴彦論文や基礎学習をぜひご活用ください。
◎『学習の友』2022年5月号掲載の編集部名での文章「22メーデーの成功にむけて」を一部修正のうえ掲載しました。
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