以下の文章のおおもとは4年近く前に書いたものですが、直近の情勢をふまえて、少し手を入れました。
今後も基礎コースの魅力を大いに語っていく必要を痛感していますが、以下の文章だけに満足せず、議論と実践をつづけるなかでさらにヴァージョンアップさせていきたいと思います。
ちなみに横の画像は、2014年版テキストの表紙です。
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2011年3月11日の東日本大震災と福島原発事故という戦後最大ともいうべき大災害を契機に、日本の政治・経済・社会のあらゆる分野において、そのあり方が根本から問われつつあります。
いわゆる「一点共闘」が各方面にひろがり、多くの人びとが、この国の、そして世界の、現状と未来を本気になって心配している様子がうかがえます。
いわゆる「一点共闘」が各方面にひろがり、多くの人びとが、この国の、そして世界の、現状と未来を本気になって心配している様子がうかがえます。
科学的社会主義は、まさしく「新しい日本のあり方」を考えるうえで適切な方向を提起しています。
本当に激動する内外情勢、ともすればそれに埋もれていまいそうになりますが、そこには一筋の光があります。
そのことは、この間の各種選挙で、労働者教育協会や全国各地の学習組織と同じ科学的社会主義の立場にたつ日本共産党が前進していることにも示されています。
悪政の限りを尽くす自民党政権にたいして、対決姿勢を鮮明にしている唯一の政党である日本共産党の前進は、まさしく「一筋の光」といえるでしょう。
しかし同時に、その喜ばしい「一筋の光」に甘んじることなく、さまざまな現象にたいして一喜一憂することなく、心底から希望と確信をもってたたかいつづける人生によってこそ展望がひらけるということを,、正しく理解することが大切です。
政府や財界によってふみにじられつづけた私たちの生活・平和は、私たちのたたかいによって彼らの横暴をギリギリのところで食い止めています。
私たちの力で今後も職場や暮らしをまもるために、現実の問題や自分自身の問題にも当てはめての学習、さらには勤通大や労働学校、『学習の友』などで学ぶことを、自分だけのものにせずに、勇気をもって多くの仲間へ伝えていきましょう。
そして、よりよい社会を実現するために、仲間をひろげていく行動へ一歩をふみだしましょう。
「基礎コースで学習することは、人の心を看護できる看護師を育てるため、また私自身がその心をもちつづけることができるよう、豊かな心を育てるための大切な内容です」(T・Sさん。熊本・全医労再春荘支部)
とてもステキな言葉です。
こういう言葉をいただくと、学習教育運動の「プロ」になってよかったなと心から思います。