労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

『学習の友』2月号のご紹介

本日発売となった月刊誌『学習の友』2月号の概要をご紹介。
特集のタイトルは「要求と情勢を語り、春闘の構えを作る」です。
①知れば力になる春闘用語・組合用語
要求づくり、団体交渉、統一行動、非正規労働者、賃金、労働時間、地域春闘など、20数個の用語について、意味や大切さなどをコンパクトに解説。興味のある用語を読み合ってはどうでしょう。
書いていただいたのは、金田豊さん、谷藤賢治さん、寺間誠治さん、西村直樹さん、原冨悟さん。
②日本の富裕層と大企業
... 解説は中島康浩さん。富裕層人口は年々増え続けて今や182万人、アメリカに次いで多くなっています。また労働者の賃金は十年以上減り続けていますが、大企業の内部留保(企業内に溜め込んだ儲け)は267兆円。十年間で100兆円も増えています。大企業や富裕層そして政府に対して、応分の課税や正当な下請け単価支払い、賃上げや底上げをもとめていきましょう。
③賃上げにかかわる疑問に答える
回答してくれるのは金田豊さん。問いをご紹介すると、
問1:うちは中小企業で赤字だから賃上げなど論外?
問2:賃上げしたら労働コストの安いアジア諸国に負ける?
問3:大企業の内部留保を社会に還元するというのは遠い話しに聞こえる?
問4:企業への課税を重くしたり賃上げしたら海外に逃げてしまう?
12月号の特集でご紹介しましたが、労働者・国民のフトコロを温めることは、日本経済を再生させるカギです。賃上げが、日本をフッカツさせます。
④企業の利潤とは何か
筆者は山岡暁さん。「企業あっての労働者」などとよく言われますが、働いて社会を支えているのは労働者であり、企業の儲けも労働者が生み出していることに、基本的なところから確信をもちたいですね。
特集以外には、総選挙の結果と新しい政治情勢については五十嵐仁先生に、いま厚労省審議会で見直し作業中の均等法問題については柴田真佐子さんに解説していただいています。
組合運営の基本、女性労働者の権利、安保問題の連載もあります。
ぜひ、ご活用ください。(ま)
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