『学習の友』2020年3月号を刊行しました。
あらためて、表紙と目次を掲載します。
今月号の特集は2本です。
特集①「春闘の山場をどうたたかうか」
特集②「ふたたび被爆者をつくるな」
《特集①について》
20春闘もいよいよ山場の時期を迎えます。
3月号の特集では、具体的なたたかい方にかかわる記事を中心に誌面を組みました。団体交渉、ストライキをどのようにすすめるのか、労働委員会を活用するにはどうしたらよいか、など、現場で必要な「たたかい方マニュアル」とでもいうべき内容となっています。
ぜひ本号を片手に交渉にとりくみましょう。
また、山場の時期はどうしても現場のたたかいのみに集中しがちですが、山場だからこそ統一行動、全国的な団結を意識し、行動していくことも大切ですので、統一行動の重要性についての記事も準備しました。
こちらも合わせてご活用ください。
《特集②について》
戦後・被爆75年となる2020年は、核兵器禁止条約の発効にむけて、大きな山場の時期となります。
4月末には5年に1度のNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議、またそれに合わせて原水爆禁止世界大会 in ニューヨーク(NY)も開催されます。
これらの催しの成功にむけて、日本原水協をはじめ各地の労働組合・民主団体などで準備活動がすすめられております。
そこで3月号では、NPT再検討会議・世界大会 in NYを成功させるために、あらためて被爆者のねがいと運動、この間の運動の到達点と展望、日本政府への働きかけ、女性の活躍などについて考える記事を用意しました。
ぜひご活用ください。
「働くみんなの労働組合基礎講座 労働組合はすごいぞ③」(槙野理啓さん)、 「憲法まちかど対話」(長尾ゆり)、「あったかほっこりの労働運動」(原冨悟)、「自然と人間の共生」(杉井静子)、「ちょっとだけサイエンス」(前田利夫)、名画紹介(高橋祐吉さん、今回は「戦争と人間(全三部)」)、「まんが おかしい~世界」(HIROさん)、「かがやいています」(今回は全教青年部の橋本千萌さん)、「労運動情報」(高木光さん)、「海のむこう」(布施恵輔さん)、「若者たちと考える過労死・過労自殺⑥」(宮城道良さん)、「料理 みんなでおいしく」(池上正子さん)など、各種連載講座・連載読みものも好評です。
今年11月21~23日に、全国学習交流集会in名古屋を開催します。
今月号より、名古屋集会の紹介ページを設けました。
全国の仲間を集め、数百人規模で、大いに学び、交流できたらと思っております。
このコーナーにもご注目ください。
勤労者通信大学のコーナーも、募集時期恒例で掲載を開始しております。
今年は何といっても、10年ぶりに全面改訂し、3年ぶりの開講となる「新・基礎理論コース」が一押しです。
未来社会論をはじめとして、従来のテキストからかなり大きく変わっておりますので、かつて受講された方、チューターとして活躍されている方も、ぜひ再受講していただけるとありがたいです。
以下、編集後記です。
【編集後記】
数年前のことです。団交にどうとりくんだらいいかと悩んでいた組合が、当時、本誌に掲載された団交についての記事をみんなで読み合わせして、「よし、これでがんばろう!」といった話がありました。
今月号の特集①は、そうしたことも念頭におきながら、企画を組みました。
核禁条約の発効が秒読み段階に。特集②の各記事に示された運動の到達点は、地獄の苦しみからたちあがった被爆者たちの運動なくしてあり得なかったと、あらためて痛感します。
日本平和委員会の創立から70年でもあり、歴史の重みをかみしめています。
実は、第1回国民法廷(44頁の写真)には、私も登壇しています。
当時、小学5年。
体験時の年齢と同じ、また被爆2世ということで、手記を朗読。
母に手をひかれて会場にむかったことが、記憶の片隅に残っています。 〈Y〉
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『学習の友』連載中より好評を博した著書が、待望の刊行!
《1990年代以降、日本の労働組合運動は、構造的に困難な時代に入っているといえます。この困難を打開するために、その方向と課題を深めるためにも、戦後の運動の歴史を学ぶことが重要になっています。本書を通じて、労働組合は何のために必要なのか、その存在意味がどこにあるのかを歴史の中で学び、多くの方が労働組合運動に誇りと自信を持って積極的に参加されることを強く願っています。》(「あとがき」より)
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