「変わらない」は方便
安倍晋三首相や自民党が本当にやりたいのは、戦力不保持と交戦権否認を定めた9条を削除し、自衛隊を米軍などと同じ「国軍」に変えることです。実際に、自民党が2012年にまとめた改憲草案ではそうなっていました。しかし、この案では実現は容易ではないとみてハードルを下げようとしたのが、安倍首相が昨年の憲法記念日に打ち出した「3項加憲案」です。
米軍と一緒に戦う自衛隊
なぜ、こうしたズレが生じているかというと、2012年に第2次安倍政権が発足して以降、自衛隊は急速に変わってきたからです。
一番大きな変化は、これまで歴代の自民党政権がずっと「憲法を変えないとできない」と言ってきた集団的自衛権の行使を、一部容認したことです。これによって、日本が直接攻撃を受けなくても、政府が日本の安全に大きく関わると判断すれば、自衛隊が日本国外で米軍と一緒に戦えるようになりました。
それだけでなく、平時に米軍の艦船や航空機を護衛したり、日本の安全と直接関係のない米国の戦争で米軍に弾薬を補給したり、これから空爆に向かう米軍機の整備や給油もできるようになりました。つまり、米軍が日本の国外で行う軍事行動に自衛隊がより広く、より深く支援・協力できるようにしたのです。
隠蔽に隊員家族からは不安の声
派遣されたある隊員の父親は「不安を抱えながら送り出した家族を何だと思っているのだ」と隠蔽に憤っていました。「戦争へ引っ張り出すのはよくない、戦争する自衛隊にはしてほしくない」とも話します。
※連合通信特信版ニュースより
https://www.rengo-news-agency.com/特信版ニュース2/
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