労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

「学び合い」を通じて仲間の連帯・団結の強化を!─横浜地区労

●「学び合い」を通じて仲間の連帯・団結の強化を!
 
横浜地区労働組合協議会 事務局長 薮
 
横浜地区労(横浜地区労働組合協議会)は、横浜市中区・西区を中心に28労働組合、約6000人で活動する地域共闘組織です。
職場と同様に地区労でも役員の世代交代が進んでいます。社会がものすごいスピードで変化していく中で、「学ばない労働運動では要求は前進しない」という問題意識の下で、また「何をどう学んでいけばいいのかわからず、忙しい日常の中でついつい学習が後回しになってしまう」などの組合員の声から、「労働基準法」などの労働法や時事問題などの労働学校を開催してきました。これらの労働学校は、現場の組合員の「知りたいこと」をキャッチしながら開催し、ふだんは結集していない組合員も含めて参加を広げ、学ぶ環境をわずかずつですが広げることができています。
一方で、「もっと根本的な仕組みや法則性のようなものを学べるよう、ステップアップしていけるような学習システムが必要ではないか」との議論の中で、労働学校→勤通大でより深く学び、ともに学び合う中で連帯・団結を強化していくことを目指して今回勤通大労組コースの集団受講を企画しました。
 勤通大勉強会は地区労の常任幹事会(執行部)を中心に受講を呼びかけ、現在8人が受講、+チューターが1名の9名で進めています。受講生は公務や民間、正規も非正規もいます。年齢は20304050代がバランスよく。男女比は62です。毎月17カ月の学習会を7人で分担し、毎回担当者が30分程度で報告。その後報告者からの討論テーマの提起を受けて意見交換を行います。
 担当者は30分で要点を報告するためテキストを読み込んで参加します。それが一番の学習になるとともに、報告後の討論が、様々な視点や現場の現状などを交流することで、テキストの内容をより多面的に深く理解する手助けになっています。
 
・目標をもって取り組み、討論を通じることで人間関係も深まる
 
 勤通大の集団受講は、「修了」という同じ目標をもって取り組むことと、討論を通じて意思の疎通ができることなどを通じて参加者の人間関係も深まると感じます。受講期間の7か月間の間で、このメンバーを中心とした「学習企画(ストレスチェック制度活用学習会、春闘スキルアップセミナー要求書交流会等)」が地区労で数回取り組まれ、これらの企画が毎回好評を得ているのも、この勤通大の受講メンバーが大きな力を発揮している結果です。当初の狙いである「学ぶ中で連帯・団結を強化していく」という目的を実践できていると感じています。参加者は「労組コース修了後の次のステップアップはどうする?」と自らのステップアップを目指すとともに、「地区労の中で学習システムを確立し、より多くの学ぶ環境をどう構築していくか」と組織強化・拡大を見据えています。
 変化し続ける社会の中で、労働運動も進化し続けていくためには「学ぶ」ことは必須ですが、それがなかなかできないという現実。個人も組織も成長できる学びの環境を、多様化・多忙化を極める私たちの生活環境の中にいかに整えていくのか。組合員の声をよく聞き、これからも企画・運営をしていきたいと思っています。

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