労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

国民犠牲でつけ払うことに/鳥畑与一静岡大教授/カジノ法案を厳しく批判

国民犠牲でつけ払うことに/鳥畑与一静岡大教授/カジノ法案を厳しく批判

 日本でカジノを合法化する法案の参院での強行採決が狙われるなか、超党派議員による反対集会が12月7日に開かれ、この問題に詳しい鳥畑与一静岡大学教授が講演。「国民をカジノの犠牲にする法案だ」と批判した。
 法案は「カジノをはじめホテルや商業施設が一体となったリゾート地の整備を推進する」という内容で、自民党日本維新の会を中心とした推進派議員が今月2日、衆院審議を6時間足らずで打ち切り強行採決した。
 鳥畑教授は「地域経済の活性化のためと言うが、韓国ではリゾート型を目指した施設もカジノに頼ることになった。米国でも五つのカジノがつぶれている」と指摘。「推進派は50億から60億円の経済効果があると言っているが、世界では『VIP客(大金を賭ける客)』の市場は減っている。何周も遅れて参入する日本がどうして利益を上げられるのか、数字に根拠はない」と批判した。


※鳥畑与一さんは、労教協会員でもあります。