学習懇談会に参加している2人が『友』の読者になってくれた鳥取のご紹介です。
鳥取県労連 事務局長 植谷和則
●学習懇談会の仲間が『友』の読者に
鳥取で労働組合の役員や労働相談で知り合った仲間に呼びかけて、今年7月から「宮本顕治の保健思想」や波多野完治氏の「子供の認識と感情」、右遠俊郎氏の「青春論ノート」等、今は絶版になってしまった少し古い本のコピーで学習懇談会をスタートしました。
なぜそこから始めたかと言えば、現代社会の中で、不条理や様々な生きづらさが満ちる中で、せっかくの人生を不完全燃焼でなく、自分なりに精いっぱい生きた、そう言える人生でありた
いね、という事を共通認識にして学習会をスタートするためでした。
一度しかない人生を、誰もが持っている人間的発達の可能性を多面的に実現すること、そして、その生活と実践が人々の不幸から目を背けず、人々を不幸に突き落す社会の仕組みを学び、みんなが人間らしくその尊厳にふさわしく生きられる社会を創るため羅針盤をもって生きる、そのための学習会でありたい、との認識を共有したいと思い試行錯誤しつつ学習懇談会を続けてきました。そのためにも、脱自己中心化の心理学を含めて社会を変革の立場で科学的にみる力をつけるための学習につながり、前段の学習に一区切りして、10月から関西勤労協の『現代を生きる基礎理論』をテキストに毎月1回の学習懇談会を重ねてきました。7人程のメンバーで、毎回全員がそろうわけではないですが、労働運動の世代交代が進む中で、次世代の担い手の中に系統的に学習した組合役員等がどれ位いるのかは、日本の労働運動や、社会を変える運動にとって不可欠の課題だと考えています。毎月参加していたメンバーの2人が、12月から『学習の友』を定期購読してくれることになりました。