労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

新潟県知事選で原発再稼働ストップの野党統一候補が勝利

 16日(日)投開票の新潟県知事選で、原発再稼働ストップやTPPから農業をまもることを公約にかかげた野党統一候補米山隆一氏が、自公推薦の候補を6万票余の差をつけて当選しました。

 参院選以来の大きな流れ──市民と野党が共闘し、争点が明確化すると、野党統一候補が勝利する──を本格的な軌道としていくための貴重な勝利です。


 鹿児島の三反園知事らとも連携しながら、再稼働阻止にむけて全力を尽くしてくれることを、新知事に期待します。

 それにしても、右派系新聞の報道ぶりには、毎度のことながらあきれます。

 『産経』には、地元と思われる自民党幹部のコメントが紹介されています。

 「与党系候補が連合新潟の支援も得て、相手は共産党が主体。あらゆる手を打ち、負ける理由がないのに負けた」

 共闘というものをまったく理解していないうえに、急速に状況が変わってきていることをまったく理解していないんですね。
 まあ、これは、相手側だけでなく、共闘側としても肝に銘じておかねばならないことだとは思いますが。

 それから『読売』は、意図的な曲解記事を書いています。

 《読売新聞が16日に行った出口調査では、投票の際に重視した政策課題で最も多かったのが「原発再稼働」(36%)で、原発再稼働を重視した人の81%は米山氏に投票し、森氏に投票した人はわずか16%だった。》

 これだとまるで、「原発再稼働」に期待している人が米山氏に投票したと受けとられかねません。
 こんな姑息なレトリックを使った報道など、もはやジャーナリズムではないんじゃないですか。

 まあ、いずれにせよ、大きな勝利であることにはちがいありまsねん。

 当面は東京と福岡の衆院補選もありますが、何といっても、年明け解散がささやかれる総選挙にむけた政策協定と統一候補選定を急ぐ必要があります。
 ただ、急ぐといっても、参院選とちがい、総選挙は、結果次第で政権交代を可能になりますから、安易に候補者選定をするのではなく、政策協定をよりよいものにする努力こそが大切だと思います。
 学習教育運動としても、できることをやっていきたいと思います。  〈Y〉