いよいよ自民党が憲法改悪に動きだそうとしています。9条改憲を危惧する人が多いかもしれませんが、それよりも先に改憲されそうな条文の一つが24条。婚姻の自由と男女平等が定められています。その改悪は、私たちの生活や家族の形に大きな影響を及ぼします。
●許可がないと結婚できない?
家族問題などに取り組む弁護士らが指摘しているのは「『のみ』が削除されれば、結婚には当人以外の『誰か』の同意が必要になる可能性がある」という点。その誰かとして考えられるのは親族です。親や親戚の反対があった場合、結婚が認められなくなり、これまで保障されてきた「婚姻の自由」が制限されるという事態も考えられます。
結婚したい当人たちの意思よりも、「家族の同意」が優先されていた戦前に時計の針を戻そうという時代錯誤が「のみ」の削除に透けて見えます。
●離婚が違憲になる?
改憲草案の24条にはこのほか「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」という条文が新設されています。「家族条項」といわれるものです。
一見すると、「家族を大切にするのはいいことなのでは?」と思うかもしれません。でも、権力を縛るための憲法に、個人の私生活に口を出すような決まりを作るなんて、「よけいなおせっかい」です。
※『連合通信』特信版より。
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