2015年1月、労働者教育協会学習会「基礎的理論の教育・学習を発展させるために」における講演「日本共産党は科学的社会主義の理論をどう発展させたか」の記録。
労働者学習運動の核心である科学的社会主義の理論について、日本共産党の理論的探求の歴史とその成果を聞く。
「私たちがいまとっている科学的社会主義の理解というのは、従来長くあった見解とは違うところがずいぶんあります。――なぜそういう見地になってきたか、私たちの探究の歴史を話してみたいと思います。」(不破氏)
中国、ソ連の誤った理論とたたかい、マルクス、レーニンの読み方を深め、環境と人間をつくりかえる長期のたたかいを展望した「過渡期」論、自由時間拡大と人間の全面的発達を核心とする未来社会論などに至る、日本共産党と不破氏の長年の理論探求の過程と最新の到達を語ります。
《もくじ》
刊行にあたって(山田敬男・労働者教育協会会長)
はじめに
1.革命論の研究
2.マルクスの読み方
3.『資本論』草稿執筆には大きな転換点があった―恐慌論と革命論
4.資本主義の「必然的没落」論の展開―『資本論』第一部完成稿
5.「過渡期」論の成立への過程をみる (『ゴータ綱領批判』)
6.未来社会論の核心が『資本論』の中にある
補説 エンゲルスの「基本矛盾」論の批判的検討
定価972円(消費税込)
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