今度の総選挙において憲法問題、とくに第9条と集団的自衛権の問題は最重要争点といっても過言ではありません。
短期決戦での実践活動においてすぐにでも役立てられそうな、できる限りコンパクトに学習できるものをいくつか紹介します。
短期決戦での実践活動においてすぐにでも役立てられそうな、できる限りコンパクトに学習できるものをいくつか紹介します。
*『日本国憲法再確認』(『学習の友』別冊)
9月に発行した『学習の友』の別冊です。
青年とともに、社会と生活のなかから日本国憲法の意味を考える、というコンセプトで編集しています。
第9条と集団的自衛権というテーマとの関係でいえば、冒頭の「憲法のキソ知識」のうち、4~5ページで第9条と平和主義の基本を確認してもらったうえで、森英樹さんの「『海外で戦争する国』への転換」をお読みください。
森さんいわく、集団的自衛権とは「やくざ世界の『渡世の仁義』と同じだ」とのことです。
その心は?
くわしくはぜひ実物で確認してください。
*川村俊夫著『憲法9条vs集団的自衛権』
集団的自衛権について少しまとまって学習したい、でも短期集中でないと……という方にオススメの1冊。
そもそも集団的自衛権はどのようにして「発明」されたのか、日本ではどのように議論されてきたのか、などがコンパクトにまとめられています。
*小沢隆一著『憲法を学び、活かし、守る─強まる危機に立ち向かう』
自民党が「圧勝」した2012年12月の総選挙後の情勢をふまえ、自民党・安倍政権の改憲策動の特徴とたたかい方を簡潔にまとめ、合わせて、自民党「日本国憲法改正草案」(2012年4月)の主要条項を徹底批判する。
勤通大憲法コース教科委員会責任者である小沢隆一さんが、憲法をまもり、活かす運動の裾野をひろげ、憲法コースの受講につなげることを企図して書き下ろしました。
*自由法曹団・改憲阻止対策本部編『改憲がもたらす戦争する国日本─法律家が読み解く自民党改憲草案Q&A』
自民党「日本国憲法改正草案」を全面的に批判した、他に類をみない本です。
法律の専門家である弁護士集団が、労働者・国民にできるだけわかりやすく、しかも簡潔に全体をまとめました。
日本国憲法との対照表をふくめて100ページ弱というコンパクトさで、自民党の改憲構想の全体像がわかるという、憲法闘争において必ず傍らに置いておきたいスグレモノです。
*山田敬男著『社会運動再生への挑戦─歴史的せめぎあいの時代を生きる』
現在の改憲問題を「戦後民主主義を根こそぎ破壊する」ととらえ、運動の困難を直視しながら、現実のなかから打開の糸口を探り、基礎理論学習の重要性を強調した本書は、これからの日本のあり方を憂うすべての方々にぜひ読んでもらいたい1冊です。
選挙むけには、とくに第1章「最大の国民的課題・憲法問題を考える」をお読みください。
改憲問題を日米関係やアジア関係のなかに位置づけ、さらに貧困と格差の拡大との密接な関係に迫っています。
ご注文は学習の友社まで。