労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

第50回学習組織全国連絡会議

 労働者教育協会と都道府県学習組織は、1月25~26日、東京都内で第50回学習組織全国連絡会議を開催しました。
 
 学習教育運動を担う労働者教育協会と都道府県学習組織は、全国単一組織(つまり、中央と支部という関係)ではなく、互いに対等平等の独立した組織で、科学的社会主義の基礎的理論を教育・普及することをつうじて、労働者階級の階級的自覚の形成と発展、さらには労働運動をはじめとする階級闘争全体の発展に寄与することを共通の目的とした運動体です。
 そのため、労働者教育協会と都道府県学習組織は、情報交換、経験交流の一助とし、一定の合意形成のもとに運動をすすめていくために、年に1回程度、全国連絡会議を開催しています。

 今回の全国連絡会議は、2013年の運動を振り返りつつ、勤労者通信大学の募集と学習援助、『学習の友』の活用・普及、全国学習交流集会in千葉(千葉集会。10月11~13日)の成功など、この秋にかけての運動課題を整理し、学習教育運動の前進にむけた合意形成を目的としています。

 全国連絡会議運営委員長の久田隆章氏(愛知県学習協事務局長)のあいさつのあと、労教協の山田敬男会長が「今日の情勢と学習教育運動の課題」と題して講演しました。
 集団的自衛権問題、日米関係やアジア関係、経済問題やナショナリズムなどを切り口に、暴走に次ぐ暴走を重ねる安倍政権の矛盾について展開。
 日本国民の憲法と民主主義の本格的なとらえ直しがはじまり、日本の国家と社会の根本的なあり方をめぐるたたかいに直面している現在、政治的社会的な力関係を変えていくことの重要性と、そこにおける学習教育運動の役割について問題提起し、「全国学習交流集会in倉敷(2012年10月)以来の前進的要素を継続させ、困難を乗り越えて本格的な上昇過程への転換をつくっていこう」と訴えました。

 労教協の須藤秀幸事務局長は議案提起において、この1年の運動を振り返りつつ、さまざまな困難を抱えながらも貴重な経験を積み重ねてきていることを紹介しつつ、「労働組合との関係を深めながら学習教育運動自身の力を強くし、当面する勤通大募集と学習援助を受講生が主人公の立場で成功を勝ちとり、『学習の友』の前進、そして秋の千葉集会を学習教育運動の前進のもとで成功させよう」と訴えました。

 2日間にわたる全体会では、高知、島根、広島、香川、茨城、千葉からの経験報告を受けて、分散討論で議論を深めました。
 
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