労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

マルクス「労働組合─その過去・現在・未来」から“労働組合の原点”を学ぶ

 本日は、日曜日に事務所にカーペット洗浄が入るため、床の荷物をすべて机のうえなどにあげておく必要があるため、午後から夕方にかけて、事務局員全員で共用部分の大掃除をしました。
 その後、自分の机周りも掃除しましたが、ちょっと懐かしい本がでてきました。
 
 半年ほど前に亡くなられた戸木田嘉久さんによる『労働組合の原点』という本です。
 
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 マルクスの短い論文「労働組合─その過去・現在・未来」を解説しながら、労働組合の原点について学ぼうという本です。
 全労連と連合が結成されてから10年が経った1999年に、いまは廃刊となっている月刊誌『労働運動』に全10回の連載文をもとに、大幅な加筆・修正・補強をおこなってできあがったのが本書です。
 
 マルクスの「労働組合─その過去・現在・未来」は、文庫本で4ページ程度の短い文章ですが、「労働組合とはなにか、その発展方向を指示した、科学的社会主義労働組合論の最良のテキスト」(本書)だとされ、かつては多くの理論家や実践家によってとりあげられたものです。
 
 先日紹介した『季刊労働者教育』最新号に、福島会場の学習教育運動セミナーでの高橋勝也常任理事(神奈川件学習協事務局長)の講演録が掲載されていますが、その冒頭でこの論文のことがくわしく紹介されていたので、あらためて、この論文をくり返し読む必要があるなあと感じました。
 
 残念ながら在庫がないので、ここで紹介するのもどうかと思いつつ、あえて紹介することにしました。
 というのも、いまではこの論文が収録されている文庫本もなかなか入手できませんし、本書なら末尾に全文収録するとともに、解説文のなかでも解説に必要な文章をすべて引用したうえで解説しているので、全文とおして読むこともできるし、解説文を読んでかみ砕いて理解することもできるという、この論文の内容を土台に“労働組合の原点”について深く学べるという、他に類をみない本だからです。
 
 10年以上前の本ですから、情勢的にはまったく古くなっていますから、その点は差し引いて読む必要がありますが、この点をふまえておきさえすれば、「過去・現在・未来」をとおして“労働組合の原点”を学ぶのにピッタリの本だと思います。
 
 定価1600円ですが、先ほどいいましたように在庫がありませんので、アマゾンなどで検索してみてください。〈Y〉