労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

手を緩めず、安倍政権を世論と運動で包囲しよう!

 とうとう特定秘密保護法の成立が強行されてしまいました。
 特定秘密保護法に限らず、数の暴力によって国会を「悪法製造マシン」にもどした安倍政権の歴史的犯罪は明白です。
 今後も手を緩めずに安倍政権を世論と運動で包囲していくことが重要です。
 学習教育運動も、学習教育運動にふさわしい貢献をしていく必要があると痛感しています。

 特定秘密保護法についていえば、とにかく内容をきちんと伝えていくことが大切だと思います。
 1つの法案にこれだけの反対や懸念の声がひろがったのは、ここしばらくなかったことと思われ、きわめて画期的なことです。
 法律が成立したからといって手を緩めず、せっかく大きくひろがった批判の声と運動を、この法律を発動させず、ゆくゆくは廃棄するくらいに強めていく必要があると思います。
 
 12月6日の日比谷野音には18:20ごろ駆けつけましたが、すでに会場には入れず、周辺には抗議のために駆けつけた人たちでごった返していました。
 集会参加者は15,000人とのこと。
 
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 日比谷野音入口付近の様子はこんな感じでした。

 集会終了後、国会誓願デモに参加するために隊列に入りましたが、国会周辺に数万もの人びとがかけつけていたこともあり、デモ隊はなかなか出発できませんでした。
 
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 私がいた隊列が日比谷公園から出発できたのは、衆院が散会して参院本会議が再開した21:00すぎ。
 結局、3時間近くも公園で待機していたことになります。
 
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 やっと出発。
 
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 衆議院請願所の様子。
 共産党の議員団とともに拳を振り上げる。
 
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 参議院請願所の様子。
 本会議の最中だったので、議員団ではなく、おそらく秘書の人たち。
 
 
 デモを終え、流れ解散後に帰りの電車に乗ったときは22:00を過ぎていました。
 
 秘密保護法反対運動は、歴史に残る大運動だと思います。
 その重要な現場に、一部とはいえ、立ち会えたことは貴重な経験だったと思います。

 かつてイラク戦争開戦の日に、当時は別の職場に勤めていましたが、休暇をとって、朝からテレビに張り付き、アメリカの動向を見守っていました。

 そして、ついに開戦。
 私は開戦の瞬間、心のなかで、こう叫んでいました。

 《アメリカよ、奢るな。世界中がみているぞ。お前たちの歴史的犯罪を!》

 同じようなことを、安倍自公政権にたいして感じているのは、私だけではないでしょう(世界中ではなく、日本中かもしれませんが)。

 その後、開戦の“根拠”となったイラク大量破壊兵器保有は、アメリカがでっち上げたウソだったことが明らかにされたことは、記憶に新しいことと思います。

 帰る途中、スマホのニュースで成立強行を知りました。
 怒りがこみあげてくると同時に、一喜一憂せずに達観することの大事さを痛感しました。
 冒頭でのべたように、運動の手を緩めないことが大切だと思います。

 ニュースをみながら、マルクスエンゲルスの共著『共産党宣言』のなかでの以下の言葉を思いだしていました。

 《ときには労働者たちは勝つこともあるが、それはただ一時的でしかない。彼らの闘争の本来の成果は、直接の成功ではなくて、労働者たちがますます広く自分のまわりにひろげてゆく団結である》(新日本古典選書版64ページ)。

 デモの途中、脱原発運動のテント小屋の横をとおり過ぎましたが、テント小屋にいた人たちも、我々のコールに合わせて叫び、拳を振り上げていました。
 脱原発運動との緩やかなつながりができたことも大きな成果だと思います。

 脱原発をはじめとするさまざまな「一点共闘」を1つに結びつけ、本格的な国民的共同=統一戦線に発展させていく現実的な可能性を実感した一夜でした。〈Y〉