労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

第25回労働者教育研究交流集会

 労働者教育協会は11月9日(土)、第25回労働者教育交流研究集会を東京都内で開催しました。
 全労連と8労働組合が協賛。
 60人が参加しました。
 今年は、この間の教研集会でとりくんできた次世代育成の問題を発展的に継承し、「憲法・安保・貧困」の総学習運動と結びつけて、「改憲・ブラック社会化とたたかう憲法・権利学習~労働運動の次世代育成のために」と題してシンポジウム形式で議論を深めました。

 山田敬男会長のあいさつのあと、江口健志・労教協常任理事をのコーディネーターに、4人のパネラーの報告と参加者の討論がおこなわれました。

 神奈川労連事務局長の山田浩文さんは、ベテラン世代が職場・組合を去り、地域労連・地区労の意義や役割について、次世代への継承が困難になっているなか、学習をつうじて活動家を育てることに力を入れ、県学習協とも連携して「地域労働学校」などのとりくみをすすめていることを報告しました。

 東京医科大学病院労組執行委員長の池田タヅ子さんは、多忙化の進行など「ブラック化」の象徴ともいうべき医療現場で、組合員が少数になるなか、機関紙・アンケートのとりくみなど地道な活動をつづけ、そのなかで権利学習を重視してとりくんでいることを報告しました。
 弁護士の青龍美和子さんは、非正規労働者ブラック企業労働者など青年たちのたたかいを積極的に支援していますが、そうしたとりくみをつうじていかに権利教育が重要かということや、法律家のなかでも次世代育成が重要かつ喫緊の課題になっていることを報告しました。

 労働者教育協会常任理事の峯良一さんは、沖縄問題を専門とする立場から、革新統一糸数慶子さんが参院選で三選をはたした背景など沖縄の現状をふまえつつ、これまで沖縄の階級的労働運動が次世代育成にどのようにとりくんできたかなど平和運動のなかでの次世代育成のとりくみについて報告しました。

 討論では11人の方が発言しました。
 労働組合が職場や地域での次世代育成の実践、勤通大憲法コース学習のとりくみ、職場で『学習の友』をひろげて次世代育成につなげる地道なとりくみなどが紹介されるなど、次世代育成と憲法・権利学習を前進させていく課題について活発な討論がなされました。
 
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