川村俊夫著『憲法９条vs集団的自衛権』が『前衛』で紹介されました。

　川村俊夫著『憲法９条vs集団的自衛権』の紹介が、『前衛』2013年９月号に掲載されました。
　編集部のご厚意で、本ブログにも転載させていただけることになりました。
　転載にあたり、漢数字を算用数字に、一部の漢字をひらがなにあらためました。

※以下、転載

　改憲勢力が、集団的自衛権行使を可能にする解釈改憲、96条改憲を突破口に九条などの明文改憲を策すいま、ひろく読んでほしい１冊。

 「集団的自衛権」の概念が、戦後アメリカの世界戦略の必要性から「発明」され、国連憲章にねじ込まれたものであること、自民党「憲法改正草案」の「自衛権」を「国家の自然権」に発するものとするごまかしについて、９条と国民主権成立の背景と日本国民の切実な要求、国際世論などの「力」の存在を重ねあわせた歴史といまの解明には力が込められています。

　改憲勢力のルーツが、第２次世界大戦を引き起こしたドイツやイタリアとはちがい、日本の戦争推進者がその責任を追及されず、反省していないことにあるとの言及は、「いまなぜ改憲か」に説得的、新鮮に答えます。

※以上、転載

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