いま歴史認識の問題が大きな政治問題になり、国際的にも注目されています。
それは、自民党や日本維新の会の中心にあり、いまの憲法を変えようとしている政治家たちが、国際的に合意されている共通の歴史認識を公然と否定し、歴史を“偽造”する発言をくりかえしているからです。
私たちにもとめられているのは、歴史の真実を学び、歴史の“偽造”を許さないことです。
そして日本のかつての侵略と植民地支配への歴史的反省をふかめ、アジアの人たちとの対話と連帯に努力することではないでしょうか。
こうした努力のなかで、憲法を活かした日本社会への改革の展望が生まれてくるにちがいありません。
それは、自民党や日本維新の会の中心にあり、いまの憲法を変えようとしている政治家たちが、国際的に合意されている共通の歴史認識を公然と否定し、歴史を“偽造”する発言をくりかえしているからです。
私たちにもとめられているのは、歴史の真実を学び、歴史の“偽造”を許さないことです。
そして日本のかつての侵略と植民地支配への歴史的反省をふかめ、アジアの人たちとの対話と連帯に努力することではないでしょうか。
こうした努力のなかで、憲法を活かした日本社会への改革の展望が生まれてくるにちがいありません。
私たち労働者教育協会は、このたび、こうした改憲問題や、それとも密接にかかわる歴史認識の問題について深く学び、憲法を活かした日本社会への改革の展望を切りひらくために、『学習の友』別冊「歴史の真実と日本の針路─信じ合えるアジアをつくるために」を刊行しました。
以下、表紙と目次の写真を掲載します。
今回の別冊はとくに、広川禎秀、早川紀代、粟屋憲太郎いった、現代史研究の最前線で活躍している方々が、『学習の友』にはじめて登場していただいたことが大きな特徴です。
全体として力作ぞろいですが、個人的には、東京裁判研究の第一人者である粟屋さんの論文(インタビュー)が一番おもしろかったです。
あえて東京裁判で「裁かれなかった問題」を強調している点に1つの特徴があると思います。
粟屋さんは、以下のように結んでいます。
全体として力作ぞろいですが、個人的には、東京裁判研究の第一人者である粟屋さんの論文(インタビュー)が一番おもしろかったです。
あえて東京裁判で「裁かれなかった問題」を強調している点に1つの特徴があると思います。
粟屋さんは、以下のように結んでいます。
粟屋さんが「裁かれなかった問題」にこだわる理由はここにあるのだと思います。
安倍首相は「侵略の定義は定まっていない」などといっていますが、本別冊に1974年に採択された国連総会の決議が収録されていることも重要です。
日本では国連での議論があまり紹介されない傾向にあり、この「侵略の定義に関する決議」も、日本では知らない方が多いと思います。
国際的な到達点をぜひ吸収してほしいと思います。
この『学習の友』別冊が、歴史の真実を学ぼうとするみなさんの運動と努力に少しでもお役にたてることを強く願い、『学習の友』別冊の購読と活用をお願いする次第です。〈Y〉