労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

新刊紹介:関野秀明著『現代の政治課題と「資本論」』

 本日、関野秀明著著『現代の政治課題と「資本論」─イメージ 1自己責任論批判の経済学』の見本本が到着しました。
 
 本書がつくられる経緯について、「あとがきにかえて」おいて、著者は以下のようにのべています。
 
 《本書の執筆は、直接的には2011年7月から12月まで6回にわたった「現代の政治課題と『資本論』」(学習の友社、月刊『学習の友』)の連載と2012年10月に労働者教育協会主催(全国労働組合総連合協賛)で開かれた「全国学習交流集会」での記念講演を「きっかけ」にしております。月刊『学習の友』編集部から、「現代日本のさまざまな政治、経済、社会問題と『資本論』とを行き来しながら学べる論稿を」という要望をいただき、『資本論』に立ち返った本質的な「構造改革」批判を研究課題としている私にとって願ってもない機会と思い感謝してお受けしました。
 しかし、今回著者にまとめるに際し、この「きっかけ」の前後にわたる私のいくつかの論稿とそこに集約されていく「多くのともに闘うなかま」との出会い、学び合いがあったことが本書の成り立ちの礎となりました。》
 
 全国学習交流集会in倉敷のさいに関野さんとはごあいさつして名刺交換しましたが、誠実な人柄が立ち居振る舞いににじみでている人だなとの印象を受けました。
 上記の文章を読んで、あらためて関野さんらしい謙虚で誠実な書き方だと感じています。
 
 本書の特徴は、以下の2点にまとまられます。
 
 *統計データに代表される現状分析を重視し、「理論の現実へのあてはめ」ではなく、「現実に基づいた理論」を学ぶことができます。
 *労働者・勤労国民にとってきびしい現実、その本質を『資本論』に立ち返り、理論的・法則的に理解することができます。
 
 本書でとりあげている主なテーマは、以下のとおりです。
 アベノミクス批判と金融論の基礎/公務員の削減・賃金カット/国保・公的医療制度改悪/長時間過密労働/TPPと賃下げの関係/保育新システム/成果主義賃金/自己責任論/非正規・派遣切り/JAL不当解雇・電機大リストラ/生活保護バッシング/有期労働契約の改悪/米国住宅関連バブル・金融危機と過剰生産恐慌
 
 定価1500円
 
 ご注文は書店または学習の友社まで。

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