今年10月、労働者教育協会は創立60周年を迎えました。
11月10日、60周年を祝う記念講演会と記念レセプションを開催しました。
それぞれ105人、130人が参加し、大盛況でした。
629人が参加して成功裏に終了することができた全国学習交流集会in倉敷につづいての重要イベントの成功は、今後の前進に展望がもてる結果として重要だと思います。
記念講演会では、「労教協創立60年を考える─戦後労働運動との関わりで」と題して、山田敬男会長が90分にわたって講演しました。
労教協は、60年の歴史のなかで、さまざまな困難に遭遇しながらも、常に「時代の課題」と真正面から向き合い、階級闘争・民主的諸運動の発展に寄与するために奮闘し、一定の成果をあげてきました。
山田会長はそのことを整理したうえで、2010年代における新たな前進を展望して、①学習教育の内容の検討、②地域労働学校、『学習の友』、勤通大などの固有の学習教育運動の強化と活動家の養成、③労働組合との協力共同関係の強化、という3つの課題があるということを提起して、講演を終えました。
夕方からは記念レセプションです。
本間有紀さんの美しいピアノ音色で華々しく開会しました。
古くから学習教育運動に携わってきた方、協力関係にある組合・団体の方々がたくさん駆けつけてくれました。
元会長である畑田重夫さんや辻岡靖仁さんも参加し、あいさつしました。
なおレセプションには、協会の運動に古くからかかわっている塚田寿子さん、杉浦正男さんも駆けつけてくれました。
お二人の年齢はなんと、塚田さんが98歳、杉浦さんが99歳です。
先に杉浦さんから紹介します。
杉浦さんは産別会議最後の議長で、統一労組懇運動など労働運動の先頭にたって活躍され、学習教育運動には講師活動など熱心にかかわってこられました。
塚田さんは、労教協の前身ともいうべき神奈川県勤労者教育協会の結成(1950年)に参加し、その後、労教協創立(1952年)のさいに事務局員として、初期の運動を支えてくださった方です。
上の写真は、神奈川県勤労者教育協会創立50周年記念に発行された小冊子、塚田壽子著『学習教育活動一筋に生きて─草創期─』(神奈川県労働者学習協会、2000年)より。
ちなみにこの小冊子の表紙は、以下の写真。
この60周年記念行事にあわせて、集団的討議を積み重ねてきた『2010年代の大衆的学習教育運動の発展のために(提言)/労働者教育協会の60年』を冊子にまとめ、参加者全員に配布しました。
今回の記念行事をつうじて、60年のあいだ、本当にさまざまな方々が運動にかかわり、支えてきてくれたおかげで現在があるということを実感しました。
2010年代の新たな発展にむけて、今後も奮闘します。〈Y〉