労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

全国学習交流集会in倉敷の報告

 集会のことを少しずつアップします。
 今日は、『しんぶん赤旗』に送った通信原文を掲載します。
 
※以下、通信原文
 
 みんなでつくった、でっかい感動!
 全国学習交流集会in倉敷に600人を超える参加者
 
 労働者教育協会は全国の学習組織と共同して、10月6~8日の3日間、岡山県倉敷市にて「全国学習交流集会in倉敷」を開催し、600人を超える参加者を得ました。このうち、20~30代の青年の参加が半分、女性の参加は4割でした。参加者からも、「今回は青年の参加が目立つね」という声があがっていました。
 1日目の全体集会は、山田敬男会長による基調報告、尾崎恵子さん(客室乗務員)の記念講演がありました。山田会長は、①3.11以降の原発問題をはじめとする国民の急速な変化と連帯しながら、あらためて人間らしく生きるとはどういうことか、何が必要かを語り合おう、②改憲策動と右傾化が急速にすすむなかで、あらためて民主主義をまもり、活かすということを考えていこうと、集会にたいする思いを訴えました。
 尾崎さんの講演テーマは「輝いて生きたい、仲間とともに─学ぶこと・働くこと」。夢をもって客室乗務員になったが、実際に働きはじめると食事やトイレの時間もまともにとれない日々がつづいた。労働組合の執行委員となり、誘いを受けて関西労働学校に入学。中田進先生の教室で一生懸命学び、過去は現在と未来につながっているということ、たたかいの積み重ねのなかでいまの時代を生きているということに感動した。学習は自分の望む未来を実現するためだと確信したと強調し、参加者に大きな感動を呼び起こしました。
 2日目には10の分科会と5つのオプショナル企画が開催されました。分科会では「安保条約のなに? なぜ?─安保がわかれば日本がみえる」に50人以上、オプショナル企画では「講座・マルクスがガツンと教えてくれること」(講師:石川康宏さん)に100人以上が参加するなど、比較的固いテーマに関心が集まり、参加者の学習意欲の高さがうかがえました。
 1日目、2日目とも現地実行委員会で創意工夫を凝らした交流会(「出会う・つながる交流会」「深まる交流会」)も実施され、学習企画とともに、大きな感動とさまざまな出会いが生まれました。
 3日目の全体集会では、経済学者の関野秀明さん(下関市立大学)が、「現代の政治課題と『科学の目』」と題して講演しました。生活保護バッシングと有期労働法制改悪の問題を軸に、『資本論』の内容にも触れながら、貧困の真の原因と社会保障財源の確保について科学的に解明。そのうえで、「『自己責任論』は落とし穴をつくった人たちが『落ちたのはお前の責任だ』といっているようなもの。責任は100%落とし穴をつくった側にあり、落ちた人間の『自己責任』は0%だ」と強調し、参加者に勇気と自信を与えました。
 各分科会参加者の代表からの感想発言と山田会長の閉会あいさつのあと、エンディングロールとして、3日間に撮りためた写真が音楽にのせて約7分間にわたってスクリーンに映しだされ、余韻にひたりました。
 参加者からは、「生き方が変わる3日間になりそう」「この感動を地元にもちかえって力にしていきたい」「未来に明るい展望がみえた」などの感想がだされています。
 
※以上、通信原文
 
 写真付きのアップは明日以降、少しずつやっていきます。〈Y〉