パレードは阿佐ヶ谷駅を過ぎ、ゴール地点である駅近くの杉並区立杉並第一小学校にむかいました。
ゴールしたら、流れ解散。
たどり着いて、校庭に入ってみると、なぜか「オクラホマミキサー」を演じる集団が……。
本当に、いろんな人たちが参加していましたね。
このパレードの開催にあたって、事実上、イニシャチブを握ったのは、最近話題になっている「素人の乱」の人たちのようです。
この対談企画に深くかかわったのが、対談当日の司会も務めた、日本共産党の原田暁(はらだ・あきら)区議。
松本・原田はともに30代半ば。
原田君が松本氏の店に飲みに行ったり、彼が営む「なんとかBAR」という居酒屋で1日店長を勤めるなどしているうちに、2人は親しくなったようです。
原田君をはじめ、若手の日本共産党区議たちや民青の人たちがスタッフ腕章をつけてパレードの周辺にいるのを見かけました。
このパレードは、本当にさまざまな工夫がこらされた、とてもユニークで、なかなかおもしろいとりくみだったと思います。
いろんなデモ隊が組織されたことはすでにいいましたが、それだけではありません。
1月から何回かにわたって実行委員会がひらかれ、どういうイベントにするか、練りあげられていったようです。
とくに驚かされたのは、パレード出発前の集会の最後に、司会がのべた以下のアナウンスです。
「今回のパレードには、たくさんの警察の方がついています。
こういうとりくみでは、警察ともめごとを起こす人たちがでてくることがあります。
何かあったときのために、8人の弁護士の方に同行してもらうことにしています。
トラブルがあったさいは、近くにいる、スタッフ腕章をつけた人にお知らせください」
「最後に、みなさんにお願いが2つあります。
1つは、“ゴミ拾い隊”を組織したいと思います。
デモ隊の最後について、歩きながらでてきてしまうゴミを拾っていくのが仕事です。
我こそは、という方は、ぜひスタッフに声をかけてください。
もう1つ。
実はコース内のすべてのバス停に、『私たちは、こういう趣旨でこういうパレードをしています。バスをご利用のみなさんにはしばらくの間、ご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解ください』という趣旨の貼り紙をしてあります。
パレードをしながら、スタッフが剥がしていきますが、万が一剥がし漏れに気がついた場合、剥がしてください。
ご協力をお願いします」
いやはや、本当に感心しました。
よく練りあげられているうえに、周辺住民や通行人にたいする配慮が行き届いています。
こんなデモに参加したのははじめてですね。
シュプレヒコールなど、昔からよくみられる古典的なデモ。
前を行く若者たちにパレードに圧倒されていたのかはわかりませんが、ちょっとおとなしめな感じがしました。
今回のパレードは、デモとかパレードについての私の“常識”を、いい意味で打ち破ったものでしたね。
まあ、私が遅れているだけなのかもしれませんが……
いずれにせよ、大事なことは、いま日本各地で、脱原発、TPP問題など、さまざまな分野で一点共闘がひろがりつつありますから、1本の太い流れとして合流させていくかというのが大きな課題だと思います。 (ブログ担当・吉田ふみお)