労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

労働組合における学習教育活動─埼玉学習会議・拡大理事会

 10月6日(木)夜、埼玉学習会議の拡大理事会が、学習(研究)会を兼ねて開催され、16人が参加しました。

 原冨代表委員による情勢報告を兼ねたあいさつにつづき、労働者教育協会常任理事の江口健志氏が、「労働組合における学習教育活動の内容と方法─『歴史の転換点』に立って」と題して報告しました。

 江口氏は、労働組合運動の新たな展開のなかでの学習教育活動のいくつかの貴重な実践経験を紹介しながら、労働組合運動の中長期的展望を探求するために、少なくとも30年くらいのスパンでとらえる「時代認識」「現代認識」の重要性を強調。
 具体的には、現代資本主義の変質としての新自由主義バブル経済が2000年以降に大きな行き詰まりにぶちあたり、それに追い打ちをかけるように3.11を迎え、資本主義の民主的計画的コントロールが待ったなしの課題となり、そのことと合わせて生き方や世界観を変える学習教育運動が必要だと訴え、具体的な学習内容の課題についても提起しました。

 討論では、各組合における学習教育活動の経験がそれぞれ報告されました。
 JMIUのIさんからは、「金属労働者は学習が苦手な人が多いが、パンフの読み合わせなど学習の位置づけもそれなりにはしてきた。JMIUのテキストの学習もやりはじめているが、このテキストの学習を深めるためにも、より突っ込んだ学習が大事ということで、交代役員6~7人で勤通大労組コースを受講することにした」と、決意を込めた報告がなされました。

 学習(研究)会での報告と討論を受け、森谷事務局長から運動の具体化をはかるための報告と提案がなされました。
 そのなかでは日常の運動、運営のなかにこそ学習教育活動を位置づけることが重要だとして、学習要綱をもち制度的にすすめることや、学習教育担当役員をつくることの重要性などが強調されました。
 
 
 
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